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【天体観測】IC405「まが玉星雲」を撮影してみた。ケラレは消えたのか?

天体観測器具レビュー
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概略

ASI294MCのファーストライトの興奮も冷めやらず・・・これからも新兵器ASI294MCを楽しんで使っていこうと思います。

とは言え、ファーストライトで問題となったケラレ(管理人はこれを周辺減光と勘違いしておりました)の問題は解決しないといけません。

訪問者の皆さまのご意見は、ASI294MCに装着している、アメリカンサイズのレデューサーとUV/IRカットフィルターが怪しいとのことでした。

そこでまず、レデューサーを取り外して撮影することにしました。

↓この組み合わせで撮影

かなり窮屈さがなくなりましたね。
結果は、ぱっと見、四隅まで写りました。
しかし微妙(あるいは大規模)に影が・・・これはケラレだろうか・・・レデューサーを外しても完璧ではないようです。

次はフィルターも外して試してみたいと思います。

昨夜の目標天体は、カペラがよく見えてきたので、ぎょしゃ座の散光星雲IC405「まが玉星雲」です。
過去に撮影して、赤い星雲を写すことに成功しました。

今回の撮影では赤い星雲は写りませんでした。
前回は、ASI462MC+レデューサーで撮影しましたが、赤い星雲が写りました。
やはり、広い画角にはもっと明るくしないといけないようです。
また、ASI462MCの超高感度のせいもありますね。
ASI294MCでは、今まで以上に自動追尾を頑張らないといけないようです。

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撮影と撮像への経過と結果

恒星のピント合わせ

一昨夜のアンドロメダ銀河はピント合わせを忘れるという失態をしましたから、今回はセオリーどおり極軸設定の前にピント合わせをしました。使ったのはカペラです。
バーティノフマスクを使い、ここ↓まで追い込んで、ピント固定しました。

↓カペラです。

極軸設定の状況と自動追尾の状況

いつものとおり、SharpCapの極軸合わせを使い、設定しました。その結果、13″の設定誤差まで追い込みました。excellent!

自動追尾の状況は、116分40秒の追尾をしましたが、追尾誤差はほとんどなく、満足です。
ここにレデューサーをかませると、もっと追尾誤差が減るというのに残念です。
ケラレがなくなっていますね

基準恒星と目標天体の導入

基準恒星は、最近よく見えるようになってきたカペラ(等級0.05、赤経05h16m、赤緯+45°59′)一択です。
目標天体のまが玉星雲の位置は、赤経05h17m、赤緯+34°22′です。
三度目のトライで画角に捉えました。

撮影の結果と、撮像の経過と結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN520から560、10秒間のfitsフレーム700枚を撮影、うち630枚(計105分)を、DeepSkyStackerでコンポジット・ダーク補正・フラット補正
画像編集:GIMPによるトーンカーブ調整
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年11月26日

撮影の結果

大きなケラレと見えないこともないけれど、レデューサーを外してケラレが大きくなるはずはないので、中央付近の白い部分は何なんでしょう。
赤い星雲が少しだけ写った、と思いたいです。まさか、大規模な周辺減光?

撮像の過程と結果

編集はやめようかとも思いましたが、赤色のトーンカーブを調整したら、ムラが出たので、これは星雲かとも思い、これで完成とします。

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まとめ

レデューサーを外して撮影したら、ケラレは無くなったような気はするのですが、なんだかケラレているようでもあり、スッキリしない結果となりました。
次は、UV/IRカットフィルターを外して、素の状態で撮影します。
これ考えてみると、昼間に実験した方が良いように思えます。

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