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【天体観測】ぎょしゃ座散開星団の旅7、NGC1724の撮影に成功

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観測・撮影に至る経緯

2021年11月25日の話です。

最近は、惑星以外、ほとんどぎょしゃ座のDSOにハマっています。
管理人の家のベランダから撮影しやすいという理由もありますが、何より、星がたくさんあって美しいです。撮影のし甲斐があります。
今回は、特に理由はありませんが、ぎょしゃ座散開星団の旅の第7弾として、NGC1724を選択・撮影しました。
そろそろ、ぎょしゃ座散開星団の旅も終わりを告げそうです。
あとは、NGC1779くらいで、撮影対象が尽きそうな感じです。

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撮影の経過と結果

バーティノフマスクによる恒星のピント合わせ

SharpCapのPolar Alignを使う前に、恒星のピントを合わせておかなければなりません。定番になりつつあるバーティノフマスクの出番です。
一昨日の夜のピントが残っていたようで、ピント合わせ無しで、この光を得ました。
ピントは合っていると思います。
なお、これはカペラです。

極軸設定

星のピントが合ったところで、極軸設定です。
SharpCapのPolar Align機能を使って、「Excellent」なレベルで、極軸設定に成功しました。
設定誤差は20″。これはもう無視できる誤差です。
今回の撮影では、約17分ライブスタックしたところで、NGC1724が軒に隠れてしまい、撮影を中断することになりましたが、その間の追尾誤差は、ほとんどありませんでした。

なお、撮影が終わった直後の極軸設定の結果は、↓のようになりました。
見事にExcellentのままでした。
設定誤差もほとんど変わっていません。

以前、撮影前と撮影後の極軸設定が変わってしまう現象に遭いましたが、この撮影においてはそれはありませんでした。
この現象があると、一体どの極軸設定で撮影をしたのか心配になります。
以前↓のような記事を書いていました。撮影前後で極軸設定が変わってしまったケースです。

目標天体の導入

目標天体NGC1724の位置は、赤経05h03m、赤緯+49°29′。
カペラのすぐ隣です。
したがって、基準恒星は、お馴染みで定番のカペラ(赤経05h16m、赤緯+45°59′)としました。
目盛環をほんの少し動かすだけで、NGC1724が画角に入りました。
一発で導入に成功です。
しかし、NGC1724はとても小さく、例のサイトAstrometry.netで確認しないと、NGC1724が導入されているかどうかわかりませんでした。
確認したところ、画角に導入されているのが分かったということです。

↓この三つの星が散開星団なんですね。発見した人はすごい。

撮影結果

[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるライブスタック(リアルタイムダーク補正機能使用)
画像編集:画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し
その他:UV/IRカットフィルター使用

露出8秒間、総スタック時間1074秒間(17分54秒)(リアルタイムダーク補正使用)、GAIN220、で撮影しました。

ピントは良好です。
しかしこの小さな天体、上記サイトが無ければ、完全に見逃していました。
もっと大口径の望遠鏡なら、星の数が増えるかもしれません。

とても小さな星が三つ集まっているように見えます。とても、とてもこじんまりした散開星団です。
こういう星の集まりは他にもありそうですが、この三ツ星がNGCカタログ入りを果たしているんですね。

もう少しスタック時間を伸ばせたら、もっと強調処理が出来たのですが、これ以上強調すると、ノイズが目立ってしまうので、ここまでの炙り出しで諦めました。
それでも天の川周辺は、星が多く、美しいですね。

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まとめ

今回も安定のぎょしゃ座の散開星団でした。
DSOはその姿が千差万別でとても面白い観測対象です。
特にぎょしゃ座の散開星団は美しいものが多いですね。(まだ他の星座のDSOは見ておりませんが)

バーティノフマスクでのピント合わせも、何となく慣れて、画像のピントもとても良好です。
これがないと、デュアルスピードフォーカサーも宝の持ち腐れになります。
どれだけ細かいピント合わせは出来ても、どこがピントの合う位置か確信が持てないからです。

今回の散開星団NGC1724は、とても小さかったので、小さな散開星団シリーズにしようかと思いましたが、ぎょしゃ座に属しているので、ぎょしゃ座散開星団の旅シリーズに加えました。
ぎょしゃ座の散開星団は、昨夜撮影したものがあり、それを記事にしたら、次は、ふたご座周りの散開星団を撮影していこうと考えいています。これもまた楽しみです。

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