経緯
10月31日に、とても良いシーイングを体験して以来、シーイングが良いと実感した日はなく、まずまずと思う日と、最悪と思う日と、どちらかしかありませんでした。
それでも、まずまずと思う日に、それなりに良い出来の撮影が出来ました。
毎日がピント合わせとの戦いです。DSOにも言えることでありますが、特に惑星観測にはピントを意識します。
今回は2021年11月2日以降に撮影したもので、出来の良かった惑星の画像を掲載します。
[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理、GIMPによる彩度・トーンカーブ補正
その他:UV/IRカットフィルター使用
木星
2021年11月2日撮影
黒い点は、衛星イオの影です。
本当は本体もかすかに写っているのです。木星中央より少し右に行ったところに、わずかに点が見られます。それがイオ本体です。
やはりこういうピントのとっかかりがあると、ピントが合わせやすく、良い画像が出来ます。
木星は、こうしたイベント頼みのピント合わせです。
2021年11月3日撮影
こちらは大赤斑と暗斑がしっかりと見えていて、赤道帯より上の縞模様も見えていて、南極地方には白斑が確認できます。
これは、前掲の画像と同じで、大赤斑が見えたからピントが合ったのです。大赤斑の色が一番濃くなったところでシャッターを切ればよい。
大赤斑の出現する時間帯は分かっているのですが、なかなか都合がつかなかったりするので、悩みどころです。
土星
2021年11月2日撮影
土星は、これといった、インパクトのある良い画像が出来ていません。あえて紹介するとしたら↓の画像になります。
カッシーニの間隙が完全に分離、本体にわずかながら複数の縞模様が確認できます。
これもピント合わせがなかなかうまくいかず、土星もピントとの戦いです。
金星
2021年11月2日撮影
金星に至っては、ピントが合っているのかどうかさえ分かりません。
エッジを見る限り、ピントは合っていないようですが。
金星は、そのせいで幻想的に写ります。大気分散の効果も雰囲気を盛り上げています。
まとめ
天気の良い日は必ず惑星を撮影しています。
11月2日以降で、これらが何とかお見せできる画像です。
他は残念ながら駄作です。
それだけシーイングに振り回されているということですが、天気には勝てません。
その悪シーイング下でも、良い画像が撮影できるようになると良いのですが、まだまだそのレベルに到達していません。
そういうレベルに上がると良いなあと、日々惑星を撮影しています。
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