ねらい
天気予報では、昨夜は快晴になるとのこと、望遠鏡を出しました。
ねらいはいつもと同じ、木星と土星を中心に惑星の観測・撮影と、DSOの撮影です。
惑星は良いとして、DSOは先般撮影したNGC1528の北にある、ペルセウス座散開星団のNGC1582です。
カペラから北にある散開星団を制覇するつもりでした。
月と土星のランデブー
昨夜は月と土星が見かけ上最接近する夜でした。
いつものコンパクトデジタルカメラ出動です。SONY DSC-WX500
土星の存在感が全くないですね。というかかなり探さないと見えない。
土星を際立立てようとすると、月が光りすぎて・・・まだまだ勉強中です。
撮影データは、絞りf/6.5、露出1/10秒、ISO800。
惑星の観測・撮影
[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンスーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセンMD-6
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理、GIMPで色温度調整
その他:UV/IRカットフィルター使用
木星
肝心のシーイングは、悪くなったりよくなったり。大赤斑はそこに見えているのに、なかなか良いピントが来ませんでした。六回撮影して、1枚、良いものが奇跡的に出来上がりました。
大赤斑に暗斑に、はっきり写っています。
本年2番目くらいの出来でしょうか。
土星
土星は、ピンとくるものがなく、平凡な撮影ばかりになりました。
カッシーニの間隙、本体に複数の縞模様。管理人の及第点なのですが、本体の縞模様がすっきり写りません。
微妙に見えているような見えていないような。
惑星の撮影は楽しいですが、ピントがシビアで難しいです。
ペルセウス座散開星団NGC1582
極軸設定
iPhoneのコンパスを真北設定にして、望遠鏡を大体その真北に向け、Polar Align機能を使うという方法が定着しました。15分以内に極軸の追い込みが可能です。
最初は1時間くらいかかっていましたので、大きな進歩です。
導入
少し遠くはなっていましたが、カペラしか見えなかったので、基準恒星はカペラ(赤経 05h 16m、赤緯+45°59)です。
目標天体のNGC1582は、赤経04h31m、赤緯+43°47′。
それでもまだ、目標天体には一足程度でたどり着けます。なお、2度導入に失敗しました。
撮影
[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀、鏡筒(×0.5レデューサー使用)、カメラ、自動追尾:同上
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるライブスタック(リアルタイムダーク補正機能使用)
画像編集: SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し
その他:UV/IRカットフィルター使用
画像中央付近がNGC1582です。言われなければ分かりませんね。でも、星々は奇麗です。
露出8秒間、総スタック時間1280秒(リアルタイムダーク補正適用)、GAIN250。
30分の総スタック時間とするつもりでしたが、快晴の天気予報は外れ、雲に覆われて、ライブスタックは21分20秒で終わりました。
それでも散開星団はきれいに写ります。
まとめ
雲にさえ覆われなければ、無難な観測・撮影になったのに、残念です。
しかし、NGC1582はきれいに写ったので良しとしよう。
木星は、良い画像が出来ました。ほとんど偶然ですが、その偶然が、ピントをほんの少しだけ動かして、良いピントを生み出すのでしょう。
今夜も晴れマークがついています。
良い画像を目指して、今夜も頑張ります。
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