ねらい
一日でも多く天体観測をしたい管理人。
昨夜は、前半は結構晴れていたのですが、後半曇ってしまいました。
管理人が、機材をベランダに出し始めたのは、雲がもくもくしてくる直前あたりでした。
晴れていたのに、観測基地を設営したら曇り空、がっかりしました。
しかし、観測基地を設営したからには、成果が欲しい。
曇り空と言っても完全に曇りではなく、時折雲が消える時があります。
そこを狙って、木星と土星を撮影しようと思いました。
DSOも良いですが、惑星のシーズンも最高です。
極軸設定
曇り始める直前、北極星の方向はまだ晴れていて、SharpCapの極軸設定機能を使うことが出来ました。
結果はExcellent。
もっと晴れていたら、DSOも狙えたのに。もったいない極軸設定です。
撮影結果
雲の切れ間に撮影をする方法は、一回目、二回目の雲の切れ間で、目標天体を自動追尾の視野の中心に導入、ピント合わせ、明るさ設定をします。
そこまでできれば、上首尾です。
しかし、いつもそうそううまくいくわけではありません。雲の足は速い。
バローレンズを使うようになって、ファインダーのみでは画角に導入することが難しくなっています。
これは、言い訳ですが、ASI462MCのセンサーサイズが1/2.8″と狭いことも原因となっています。
結局、ファインダーで視野中央に導入して、アイピースでさらに視野の中央に移動させて、やっとバローレンズを使った視野に導入しています。
昨年もこんな苦労をしたことを思い出しました。
結局、撮影準備が整うまで、5、6回の雲の切れ間が必要になってしまいました。
そして、木星と土星、それぞれ一回のみの撮影となりました。
[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンスーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセンMD-6
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
その他:UV/IRカットフィルター使用
木星
ピントを追い込み切れませんでした。失敗作となりました。シーイングも思わしくなかったのですよ。
しかしピントが甘いなりに、木星の美しさは伝わってきます。
そして、これ、大赤斑が写っているようです。
土星
こちらも、ピントを追い込み切れなかったようです。本体の縞模様の数が少ないです。
しかしこちらも、土星の優しさが伝わってきます。まずまずの出来です。
Duration=59.979s、Frames captured=5034、ROI=640×480、ROI(Offset)=760×208、FPS (avg.)=83、Shutter=5.243ms、Gain=454 (75%)、Gamma=100、Histogramm(min)=0、Histogramm(max)=4095、Histogramm=100%
ファインダー問題
僕はファインダーに、アストロストリートの口径50mmを使っています。
これは接眼部が回転し、見やすい角度に変更することができます。
しかし、接眼部が本体に装着しているねじが浅すぎて、2回転ほどで、はずれてしまいます。
一度、落っことしそうになったので、しかたなく、鏡筒ごと回転させることが多いのです。
その結果、光軸はずれ、精度が低くなり、導入も難しくなります。
うまく、落っことさないように使うしかないのですが・・・
DSOは赤経赤緯値で追っかけるので、あまりこれまで、本ファインダーの問題に気が付きませんでした。
まとめ
結局、木星と土星、一回ずつの撮影となりました。
雲の動きは予想以上に早く、導入に時間がかかったことが原因です。
ファインダーのみで導入できることもあれば、低倍率から徐々にバローレンズ取付までのステップを踏まないといけないこともあります。
昨夜が後者でした。
複数回撮影するチャンスはあったなあ。もったいないことをしました。
あとは雲に追われながら、デュアルスピードフォーカサーでピントを追い込むのも難しいです。落ち着かないから・・・
本日は言い訳ばかりの記事となりました。
今夜、雲の切れ間がある曇り空のようです。今夜も天体観測ができるかもしれません。
早く、雲におびえることのない、秋の夜空を楽しみたいです。
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