狙い
銀河は一休みして、というよりも、例のサイトが不具合を起こしているため、撮影したい天体が導入できなかっただけなのですが、とも座の天体の計画的撮影に戻り、とも座散光星雲NGC2579の撮影に臨みました。
散光星雲は、M78で結構苦労した記憶があります。
しかも、NGC2579は、管理人が最も苦手とする、南の低空にあります。
だいたい星の数が少なく、ライブスタックできずに諦めるパターンです。
しかし、昨夜は違いました。結構星を掴むことが出来て、8個くらい平均して掴んで、ライブスタックが進みました。
途中、電池切れを起こし、あわてて新品の電池をセットし、8倍速でNGC2579を追いかけ、何と本当に追いついて、ライブスタックを再開することが出来ました。これは奇跡的でした。
あと、よくよく調べてみると、NGC2579は、特殊なフィルターを使わないと、その色が見えないようなのですね。管理人はそのフィルターは持っていないので、撮影は完了しましたが、何のことかわからない画像が出来ました。
撮影結果
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。GIMPでトーンカーブ調整、ノイズ軽減
撮影場所:自宅ベランダ
露出8秒間、総スタック時間1800秒間、GAIN200~300。
普通に撮ると、明るい恒星としか見えませんね。フィルターがないと見えない散光星雲から星雲を除いたみたいなものですから、当然明るい恒星のように写るのです。
南の低空は街灯が多く、左のぼやけは街灯によるものです。
それでも、1800秒間の撮影が出来たのは、奇跡的にNGC2579が、電線と電線の間を移動してくれたからです。これが、電線を交差する動きをされると、あとからあとから電線に見舞われ、撮影は失敗に終わったでしょう。
まとめ
今回、南の低空の天体を撮影できたことは大きいです。まあ偶然NGC2579が星が多いところにあったのが幸運でした。
しかも南の低空にありがちな霞もなく、恒星ははっきりしていました。
あと、電池切れを起こした後の対応が神がかっていました。8倍速ボタンを勘で押し続けて止めたら、そこにNGC2579があったのですよ。あとは微調整してスタック画像の星の位置と、フレーム画像の星の位置を合わせて、ライブスタックを再開させたというミラクルでした。
街灯のカブリさえなければ、結構よい写真になったはずだったのですが、これはベランダ撮影者の宿命というところでしょうか。
次の目標は、かみのけ座黒眼銀河M64です。管理人の愛機で、どこまで細部に迫れるか、とても楽しみです。
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