ここまで長かった
SharpCap 3.2 (64 bit)をインストールして三日が経ったでしょうか。
もうしびれを切らしました。
ちょうど天候に恵まれず、なかなか初撮影にいたりませんでした。
でもたった三日だったんですけどね、長く感じました。
狙い
かねてから申し上げている、UTOさんが教えてくれたおおいぬ座の線香花火状星団NGC2362です。管理人の家のベランダからだと22時頃に、公園の木立から顔を出し、撮影できるようになります。
昨夜は気温1℃の中、本番撮影の前に、別の天体のライブスタックをしようと思い、PCソフトで狙いやすそうな天体を探しました。
で、いっかくじゅう座のNGC2301を狙うことにしました。導入に若干苦労したかもしれません。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)、GAIN:219
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)でライブスタック
画像編集ソフト:GIMP(色レベル、トーンカーブ補正、ノイズ軽減、上記画像では編集していません)
撮影場所:自宅ベランダ
いっかくじゅう座のNGC2301
初のライブスタックですが、GAINが細かく設定できるところが気に入りました。
それくらいしか、まずは良さを思いつきません。これから使い込んでいこうと思います。
ではまず初撮影したNGC2301から・・・
30秒間露出、トータル撮影時間630秒、GIMPで、色レベル、トーンカーブ補正。
少し流れてしまいました。今までASILive(ZWO社)でライブスタックをしてきましたが、SharpCapの方が無視されるフレームが少ない気がしました。その分スタック結果が流れてしまうのかもしれません。
因みにこの写真NGC2301(赤経06h51m、赤緯+00°27′)に飛んだつもりが、バラ星雲の空域に迷い込んでしまいました。
実際に撮影されたのは、NGC2246(赤経h06m35、+赤緯05°08′)、NGC2239でした。
全然違う場所・・・情けない。
ガスってる?
上記の写真は、いつも以上にクリアではないように思えました。霞がかかったような。もう少しきつめに炙り出しをして、バラ星雲の赤を強調し・・・
赤ぽい部分と黒っぽい部分とに分かれているような。
バラ星雲はフィルターを使わないと見えないはずです。
そこで、平滑化を行い、トーンカーブ補正をしてみました。赤を強調(どんな色でも良いんですが、何せバラ星雲ですから)、黒い部分と、霞がかかった部分を分けてみました。
うーん、なんでしょうね、ブラックノイズか、本当にガスが写っているのか。
まあ、いいです。管理人のシステムでは、バラ星雲の撮影は不可能ですから(画角が2.8″しかない)。
天候には勝てない
さて、いよいよ、おおいぬ座の線香花火状星団NGC2362です。
しかし、NGC2362が顔を出すころから雲が広がりだし、撮影が困難になってきました。
基準恒星を画角に導入した時点で雲に覆われたので、もう打つ手がありません。
むなしくSharpCap画面に映されている、薄雲った基準恒星シリウスの影・・・
でも、雲が切れるのを狙って、一分でも撮影しようと思い、雲が切れるのを待ちましたが、その気配はなく、雪まで振り出す始末・・・
今回もNGC2362の撮影は成らず!
あんなに寒い中で、天体観測をしたのに(好きでやってますが)。
今夜は、晴れることを望みます。
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