望遠鏡の架台には、上下左右に望遠鏡を動かせる経緯台と、星の動きに合わせて、追尾できる赤道儀があります。赤道儀は、写真撮影になくてはならない架台ですが、極軸合わせと言う面倒な作業があります。星を追尾するには架台の軸が正確に空の北極点を向いていなければ、写真を撮ってもブレたりするし、天体を追尾している間に、天体が視野から外れていったりしてしまいます。なお、気軽に観測するだけなら、極軸をだいたい北に向けておけばOKです。
ベランダに望遠鏡に出したは良いけど、北極星が家に隠れて見えないと言うことは多いと思います。北極星があれば、望遠鏡で北極星付近を観測しながら極軸合わせが可能です。正確な観測をしたい場合に北極星が見えないのでは、写真撮影もできないことになります。このような状況下で極軸合わせをやってやれないことはないですが面倒です。
そんな時役に立つのが、アストロアーツ製のステラショット2(ソフトウェア)のスーパーポーラーアライメント機能。天頂を起点に自動的に方角を変えながら、写真を撮影し、極時期とのズレを計算し、再撮影を繰り返し、極軸合わせができると言うもの。
北極星が見えなくても簡単に正確に極軸合わせができるなんて、超画期的ですね。極軸合わせってただでさえ面倒だし。また35年の技術の進歩を感じました。
それからもう一つ、今って、望遠鏡を覗いて観測するのではなく、パソコンで観測できるんですね。僕は、そのような技術は大きな天文台でできるくらいのことを考えていましたが、望遠鏡を覗き込むところにつけるアイピースがデジタル化されていて、それをパソコンに接続して、パソコン画面で、1人で観測はともかく、複数人で観測を楽しめたりするんですね。
これも、アストロアーツ製の望遠鏡制御用装置「GearBox」と、先程のステラショット2をインストールしたパソコンの組み合わせで、何とそのパソコンからWi-Fi接続で天体望遠鏡を操作できると!
本当に進歩していることを痛感させられました。老眼の管理人の愛機でも、パソコンで観測するくらいのことができたらなあ。
コメント