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【天体観測】ペルセウス座NGC1342「小さそり座星団」を撮影してみた。

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概略

一昨夜の撮影で発生していた中央付近の影のようなものが、いわゆる周辺減光ではなく、どの光学系にもある文字どおりの光量不足だろうということを、訪問者の方に教えていただきました。

その光量不足、管理人の愛機、SVBONY社の鏡筒SV503 102EDとASI294MCとの組み合わせだと、どの程度光量不足が出るのかが分からないのですが、昨夜の天体観測においても発生しました。
上記リンク先においても同様なことが発生していますから、二日連続で同規模の光量不足が発生したことになります。
まあ、ASI294MCを使いながら、研究していきたいと思います。

昨夜は狙いをペルセウス座NGC1342「小さそり座星団」という聞きなれない散開星団をターゲットにしました。
天候が霞がかっていた感じで、フレーム数を稼げなかったので、少し迫力に欠ける画像になりました。
ASI294MC、まだまだ楽しいです。

昨夜はUV/IRカットフィルターも外して撮影しました。UV/IRカットフィルター有の場合より若干星像が大きいかなと思いましたが、気にならないレベルです。
昨夜にくらべて、ケラレが再発することはありませんでした。やはり、犯人はアメリカンサイズのレデューサーでしたね。

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撮影と撮像への経過と結果

恒星のピント合わせ

ペルセウス座のミルファクが珍しく見え、基準恒星にも好適ですので、この星を使ってピント合わせをしました。バーティノフマスク使用です。
↓の画像までピントを追い込みました。ほぼ合っていると思います。
確かに、ASI462MC使用時と比べると恒星の光が弱弱しい気がします。

極軸設定の状況と自動追尾の状況

いつものとおりSharpCapの極軸合わせ機能を使用し、設定誤差10″まで追い込みました。
excellentです。

自動追尾の状況は、66分40秒の追尾を行いましたが、ほぼズレが無くexcellentな自動追尾となりました。
今回は焦点距離714mmF値7の、主焦点で追尾をしたのにこの成績はすごすぎます。
これもASI462MCの副産物ですかね。

基準恒星と目標天体の導入

すでに画角に入っているミルファク(等級1.75、赤経03h24m、赤緯+49°51′)を基準恒星としました。
目標天体「小さそり座星団」(赤経03h31m、赤緯+37°22′)への距離もちょうど良いです。
画角には2度のトライで導入に成功しました。

撮影の結果と、撮像の経過と結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN480から540、10秒間のfitsフレーム400枚を撮影、うち178枚(計29分40秒)を、DeepSkyStackerでコンポジット・ダーク補正・フラット補正
使用フィルター:無し
画像編集:無し
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年11月27日

撮影の結果

逆サソリになっていますが、確かにさそり座の形をしてますね。
掘り出し物でした。
で、今回も光量不足です。ファーストライトのアンドロメダ銀河の撮影では出なかったのですけどね。

撮像

編集の必要なしと認め、↑を完成品とします。

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まとめ

小さそり座星団は、まさしくサソリで、そして、ASI462MCの画角の広さゆえに、窮屈さがありません。
やはりDSOは画角が広いのが楽しいですね。

光量不足はいつも起こるわけではなさそうですが、まだウォッチしていこうと思います。

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コメント

  1. まいくろ より:

    新兵器投入後、まだ3天体しか撮影例がないので、原因の絞り込みができませんが、私は(口径10cm望遠鏡の)光量不足ではなく、「何かの光が中央部に当たっている説」を唱えます。
    光量不足の発生は撮像素子の面積がフルサイズ(35mmフィルム1コマ分)くらいにもっと大きい場合であって、ASI294MCの面積ならばセーフだと考えます。
    対物レンズに入る光(レンズフードも含める)の問題なのか、ドローチューブ-撮像素子間に光の原因があるのか。今後のブログ記事の行方に注目しています。

    • sanpojin より:

      まいくろさん、ありがとうございます。

      光量不足は、センサーサイズが大きい場合に起きるんですね。(ことが多い)
      原因は、余計な光が入っているから、というのは頷けます。まが玉星雲も、小さそり座星団も、同じ方向で、同じ街灯があります。まあこれはフードで遮られてしまいますが、漏れる可能性がありますね。
      望遠鏡内部・外部の問題だとすると厄介だなあ。

      まずは経過を見守りたいと思います。
      できれば、引き続きお付き合いください。ありがとうございます。

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