目次
撮影に至る経過
これまでも、フォーカスアシスタント機能別に実験・訓練をしてきましたが、どこかとっちらかっていたので、ここでゆっくり整理して撮影してみようと思いました。
果たしてSharpCapのフォーカスアシスタント機能は使えるのでしょうか。
なお、今回は惑星向けのフォーカスアシスタント機能の実験のみ行っています。
SharpCapのフォーカスアシスタント機能
SharpCapのフォーカスアシスタント機能は、惑星向けには3つのツールが準備されています。
↓ネット上にあったSharpCapの使い方の翻訳を、微妙に変えて貼り付けてあります。すみません!
コントラスト(エッジ)検出
画像のコントラストの総量を測定して、ピント合わせします。
ヒストグラムレンジ検出(輝度範囲)
画像の最も明るい部分と最も暗い部分の間の範囲を測定してピントを合わせます。分かったような分からないような・・・
フーリエ解析ディテール検出
フーリエ変換によって決定された画像の小さなスケールで詳細の量を調べることにより、焦点を測定します。全く意味が分かりません。
ツール別撮影結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア等]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6SP
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)で撮影(90秒間)、AutoStakkert3.1.4によるスタック
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影年月日:2022年8月25日木曜日
コントラスト(エッジ)検出
要するにエッジが鋭くなればスコアが上がるツールですね(それくらいは分かる)。
↓のように、イマイチさえない結果となりました。グラフ棒が、水色が支配的になった時点でシャッターを切っているのですが、この結果です。
支配的ではなく、黄色も混じらず、完全に水色にならないといけないのでしょうか。
ヒストグラムレンジ検出(輝度範囲)
コントラストエッジに比べると良い結果ですが、シャープな画像になっていません。Wavelet処理をした後の状況でこれですから、元データは推さなくても知るべしです。
フーリエ解析ディテール検出
少しずつ改善しているような。順序良く改善していても仕方ないんですが・・・
しかし、白斑や縞模様など表面模様は、比較的見えていますね。
番外)目測のみ
雲が出てきて、木星にかかり始めたので、暗くなったところをGAINを上げて対応したら上げすぎました。
いずれにしても、目測も、フォーカスアシスタント機能もあまり変わりありませんでした。
まとめ
三つのツールによって画質など有意な差は認められませんでしたが、目測とそんなに変わらない結果だったのが残念です。
やはり昨年考案した、新ピント方式みたく泥臭くやるべきでしょうかね。
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