目次
概要
天気がすぐれず、天体観測が出来ない日が続きます。
昨日は、太陽を覗いてみましたが、真っ白で、黒点は見えませんでした。
そして夜は曇り・・・
やっぱりこういう時は、画像編集なのでしょうか。
画像編集も、思い通りに編集できると、とても面白いです。
最近、その面白さが分かってきました。
おおぐま座の惑星状星雲M97「ふくろう星雲」を再編集
初めて撮影した時に、その愛らしさを、とても好きになりました。
これだから惑星状星雲はやめられません。
ユーモラスで、不思議で、惑星状星雲ワールドを形成していると思います。
淡い星雲だったため、ぼーっとした感じが強く、出来れば再編集で改善させたかった、これが今回、ふくろう星雲を再編集対象にした理由です。
編集の過程
撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、FlatAideProによるフラット補正・レベル補正・カブリ補正・恒星無し画像処理、GIMPによるトーンカーブ調整等
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影日:2022年1月24日
元画像
とても素敵なのですが、右半分被ってしまっており、少し残念な画像になっております。
この被りを除去することが第一の目標になります。
第二の目標は、ふくろう星雲をもっと明るくすることです。
フラット画像
いつものように、FlatAideProによるフラット処理です。
かなり被りは軽減され、背景が黒くなりましたが、左側に謎のお絵描きでもしたような痕跡が現れました。これは消すことができません。
何なんだろうこれは。
恒星無し画像
ほんの少しですが、シャープさが増しました。眼の色が濃くなっています。
残念ながら被りは除去出来ていません。
GIMPで最終調整画像
恒星無し画像を、コントラスト・影ハイライトでコントラストを上げ、トーンカーブ調整で、明るさを損なわない程度で輝度を下げて被りを軽減しました。
これで限界な感じです。
合成画像
恒星無し画像を恒星のみ画像と合成しました。被りの影響がかなり低くなっています。
拡大画像比較
無理無理拡大して比較すると、このようになります。編集後の方が明るく、目も濃くなっています。
今回の編集は成功と言ってよいでしょう。
まとめ
当初の目的のうち、
①被りの除去
何とかできましたが、完全ではありませんでした。これからもスキルを高めることと、なるべく長時間のスタックを行うことが大事だと思います。特にスタックは長くするほどノイズが少なくなります。
②明るくすること
ノイズの発生とトレードオフの関係にありますが、何とか実現できたと思います。やはり、カメラde遊ingさんから恒星無し画像の作成方法を教えていただいたことが大きいと思います。
天気が悪い限り、画像編集記事が続くと思います。それはそれで面白いですが、やはり新しい天体にチャレンジしたいです。
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