金星の輝きに隠れてしまっている感がありますが、2020年7月23日00時12分に、水星が西方最大離角になります。
水星は太陽系で最も小さく、そして、一番太陽の近くを公転している惑星です。
今回の西方最大離角では、高度は東の20.13°、光度0.3等、視直径7.7″。金星と比べると地味ですが、夏場の気流の良さが味方して、小口径望遠鏡でも、半月状に欠けた姿がよくわかると思います。
最大離角とは、内惑星を地球から観測したとき,太陽からもっとも東または西に離れたときを指します。水星が太陽の西にある場合(朝方)を西方最大離角,東にある場合(夕方)を東方最大離角といいます。金星の最大離角は約 47°、水星は約 28°です。水星の高度がいかに低めであるかわかりますよね。
金星ばかりでなく、水星の存在も忘れないでくださいね。
水星は、最大ー2.4等まで明るくなりますが、薄明の残る空で地平線近くでしか見えないため、見つけるのが難しい惑星です。
しかし、水星が西方最大離角の位置であれば、地平高度が上がり見やすくなります。
大型望遠鏡で気流の良い時に、濃淡模様が見える時があるそうです。
観測が大変な惑星ですが、今がラッキーチャンスです。忘れないでおきましょう。
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