ねらい
久しぶりの晴れた夜空でした。この日を待ち望んでいました。
SV503 102EDについて、色々と試してみたいことがあるので、一分一秒を大事に、天体観測をしました。
観測の対象としたのは、はくちょう座散開星団NGC7063でした。
今ベランダで観測できるように、三脚の敷板を作ろう(アルミ板を切るだけ)と思っています。
それがないと、3kgは重くなった望遠鏡をベランダに持ち出して、穴を開けたりしたら大変なことになります。
ですので、観測は、昨夜も部屋の中からです。撮影できる天体も相当限定されます。ベガやデネブが、もう、あんなに高いところにあるとは。梅雨の長さを感じます。
それらの周りにはたくさんの撮影対象があるのに。
若干かすんでいた昨夜の空、肉眼で観測できるのは一等星くらいだったと思います。
ですので、ベガとデネブが部屋から見えなくなるのは、目盛環を頼りに天体観測をする管理人にとって、道しるべを失うに等しいのです。
いろいろとありますが、試してみたいことは、
①まずは、星の写り具合
②自動追尾の調子(すなわち、望遠鏡のバランス)
です。
撮影結果
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス赤道儀、SVBONY社SV503 102ED D=102mm・F=714mm・F値7、EDレンズアポクロマート、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)、
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。GIMPでノイズ軽減。
撮影場所:自宅
露出8秒間、総スタック時間2208秒(36分48秒)、GAIN300~330
見え味
あえて、フィルター無しで撮影に挑みました。
まだ、新しい鏡筒に慣れていないのか、霞んだ空の影響か、ぼーっとした撮影結果になりました。UV/IRカットフィルターを使用したら、もっとクリアになったと思います。
しかし、やはりEDレンズ、色消しはよくできているように思います。
アクロマートなら、大きい星にべたっと青ハロがついていたはず・・・
あと、ピント合わせがうまくいっていないと思います。
言い訳ですが、SV503 102EDのラックアンドピニオンに慣れていないのです。
なので、デュアルスピードフォーカサーの真価も発揮できていません。
早く慣れなければ。
望遠鏡のバランス
重くなった望遠鏡をモータードライブで正確に追尾するには、望遠鏡のバランスがとれていなければなりません。
結果として、約40分の追尾を、まずまずの精度で行うことが出来ました。
画像の下の黒い枠は、織り込み済みの追尾誤差によるもの。
星像は流れていないか?まあ、合格でしょう。
望遠鏡全体のバランスはとれていると判断します。
赤経軸について、モータードライブが装着されている右側が重くなる傾向があって、結構微妙な調節が必要とされます。
まとめ
SV503 102EDでの撮影は、3回目です。
見え味、望遠鏡のバランス、まずまずだったと思います。
赤経軸のバランスがイマイチなので、次の撮影ではしっかりと合わせていきたいと思います。
まだまだ、テストを重ねて行って、ピント合わせにも慣れて、もっと良い写真を撮りたいです。
それには、天気が悪すぎます。長期予報によれば、また一週間は天気が悪いようです。
思う存分観測ができるころには真夏になって、それはそれで大変なんでしょうね。
しかし、今は、SV503 102EDの出番がなさすぎます。
管理人の腕を磨く機会も少なすぎます。
早く梅雨が明けてほしいです。
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