【2020年おすすめ天体ショー】2年7ヵ月ぶりの太陽Mフレアの発生

太陽に関する情報

2020年5月29日に太陽の東端でM1.1の中規模のフレアが発生しました。

フレアというのは、太陽における爆発現象で、太陽系で最大の爆発現象です。

※フレアはその強さに応じて強い順に、X、M、C、B、Aに分類され、さらにその強さに応じて数字が付く。

Mクラスのフレアの発生は2017年10月20日以来2年7ヵ月ぶりのことです。静かな太陽活動が続く中で、大きなフレアが起こりました。

Mクラスまであと少しということであれば1年前の2019年5月6日にもC9.9というフレアが起きています。このフレアを起こした12740黒点群は北緯8度と低い緯度にあり、古い第24期の黒点だと思われます。※複数の黒点の集まりにも通し番号が付く。

一方今回のフレアの位置は北緯32度と高く、新しい第25期の活動の領域で発生したフレアです。※太陽活動周期(英: Solar cycle)は、太陽の活動(太陽放射のレベルや物質の放出等)や見かけ(太陽黒点の数やフレア等)の周期的な変化である。1周期は約11年周期となる。

X線観測によれば、M1.1のフレアの後にC9.9と近い規模のフレアが起きたようです。

SDO衛星(Solar Dynamics Observatory、NASA)による写真によれば、フレアの明るい輝きは太陽の端から少しだけ顔を見せているように見えます。したがって、太陽のこちら側に現れていたら、規模の数値はもう一段大きかった可能性があります。

このフレアは、STEREO Ahead衛星 (Solar TErrestrial RElations Observatory、NASA)からも良く見えていました。その写真からさかのぼると、この領域は二日前と一日前にフレアを起こしていました。このころは完全に太陽の向こう側にあったので、地球から直接フレアを見ることはできませんでしたが、衛星のデータにはB1.4とB2.9という変化が観測されています。

M1.1のフレアの前の二回のフレアの写真を見る限り、前の二つのフレアはM1.1より規模が大きかったかもしれません。

このフレアを起こした領域は、地球から見えるようになったときはSDO衛星で小さい黒点が1個見える程度でフレアも静かになっていました。NOAAによる群番号は4日後の6月2日に12764群と与えられています。

黒点の観測さえままならぬ太陽活動の小康状態の中で、こういうものを見ることもあるんですね。写真をお見せできないのが残念です。写真で見るとフレアは美しいのですが。

因みにX6以上のフレアの記録を上位10件記載しておきます。
2003年11月4日
スウェーデンで停電・人工衛星に不具合・航空機がトラブルを起こしました。
1989年8月16日
大磁気嵐が起き、カナダのケベック州で600万人が9時間の停電にあいました。

順位X線等級年月日
1X28.02003年11月4日
2X20.01989年8月16日
2X20.02001年4月2日
4X17.22003年10月28日
5X17.02005年9月7日
6X15.01978年7月11日
6X15.01989年3月6日
8X14.42001年4月15日
9X13.01984年4月24日
9X13.01989年10月19日

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