今年初の、夜の観測のターゲットは
本年最初の夜、昼は雲が多く空を流れていましたが、夜になると雲が切れて、観測できるようになりました。
そこで望遠鏡を出し、観測基地を設営。気温は4℃でした。
目標天体は、プレアデス星団と、M78です。
プレアデス星団
なんとかして、青い星間ガスを炙り出したいのですが、昨年はうまくいきませんでした。
というよりも、露出が根本的に足りないものと思われ。
今年は、初めて、プレアデス星団にノータッチガイド60秒露出で挑戦しました。
ライブスタッキングはなぜか、うまくいって、20分の撮影時間を稼ぎました。
M78
いまいちつかみどころのないM78、とにかく、星雲の淡い部分を見たい一心で、最初はノータッチガイドで120分の露出をかけました。
これはさすがに、ライブスタッキングがうまくいかず、60秒露出に切り替えましたが、それもうまくいかず、300秒どまりの撮影時間となりました。
本当は、その倍、撮影したかったのですが。
撮影の結果
撮影の結果は以下のとおりです。うまくいったのやらいかなかったのやら・・・・
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)、GAIN:Middle
撮影及びスタッキングソフト:ASILive、ASILiveによるライブスタッキング
撮影場所:自宅ベランダ
M78
少し画像編集に頼りすぎかもしれませんが、スタッキング中のシングルフレームでも淡い雲が見えたんですよ。
この辺りは、他にも星雲がありました。よく見ると確かに、左上の天体とか、M78の真上から右に欠けて雲が確認できます。
編集は、GIMPで、色レベル補正、トーンカーブ補正、露出補正、ノイズ軽減をしました。
星雲の色は、ネットで散見されている写真を見ると白色なので、手を付けませんでした。
周辺の状況です。何だか得した気分です。
プレアデス星団
どう炙り出しても、管理人には星間ガスを出すことができませんでした。やっぱり、どんなに撮影時間を稼ごうと、露出が60秒では、力不足のようです。
本来、プレアデス星団に120秒露出を試したら良かったです。
管理人のCMOSカメラの画角が狭いため、プレアデス星団はほんの一部しか撮影することができません。昨夜は明るい星一個というこれまたいまいちなアングルにしてしまいました。
次回は、明るい星をもっと画角に入れた写真を撮りなおします。
こちらも、GIMPで、色レベル補正、トーンカーブ補正、露出補正、ノイズ軽減をしました。
まとめ
ライブスタッキングが進行しないのは、星が足りない場合と、スタック画像と撮影画像がマッチングしない、要はずれている時らしいです。ASILiveには、コマをはじいた時に、そういうエラー表示が出ます。
プレアデス星団もかなりずれたのですが、1200秒も撮影時間を稼げました。
M78のような暗い天体は、スタックされにくいのでしょうか。
因みに、ライブスタックできなかった撮影では、通常の自動スタックもできないことを確認しています。
ノータッチガイドについては、雑誌に、星を点像にしておくのは1分間が限界と書いてありました。暗い天体は避けて楽しむしかなさそうです。
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