概略
画像処理の練習中です。今回は赤い星雲にチャレンジです。
淡いので難易度が高いです。
3時間の露光を目指しましたが、ベランダのエアコン室外機にカメラが接触し、２時間強の露光に終わりました。もったいないことをしました。
その分、画像処理の力量が試されます。
最終的にはASIFitsView頼りになってしまいましたが、過程には得るものがあったと思います。
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀：ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒：SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値７、EDアポクロマート
カメラ：ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾：ビクセン社MD-6
撮影・スタック：SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN350、30秒間のfitsフレーム254枚を撮影（計127分）を、Siril1.0.6でコンポジット・フラット補正・ダーク補正・バイアス補正
画像処理：Sirilによる画像処理、ASIFitsViewによるカラーバランス
画像サイズ：4144×2822
使用フィルター：UV/IRカットフィルター
撮影場所：自宅ベランダ
撮影日：2023年1月10日
参考：自動追尾の状況
極軸設定の状況は、設定誤差22″まで追い込むことができました。自動追尾の状況は、↓のとおりほぼ動いておりません。3時間の露光が出来なかったのが残念です。
未処理画像
星雲の影の形もありません。導入には空中戦が予想されました。
１次処理画像
SirilのArcsinh変換を使いました。赤い星雲の片鱗が見えます。もう少し追い込みたいところです。
２次画像
くぐもった画像になってしまいました。次の手は、フラット補正か・・・しかし、結果はほとんど変わりませんでした。
最終画像
結局ASIFitsView頼みになりました。中心はずらしてしまいましたが、かえって星雲の端が分かって良かったかもしれません。
コメント
sanpojinさん、こんばんは。
赤色の星雲はやはりフィルターを入れた方がいいと思います。プレアデス星団まで考えるなら、多少効果は弱いですが青まで出せるCBP一択だと思います。青い星雲を考えなけれればもう少し効果の強いQBP IIIやDBPもあるかと思いますが、青の処理はなかなか難しくなるので、最初はCBPだと思います。これだけでもばら星雲も格段に出てくるはずです。
ただ、やはりまだ心配なのはあぶり出しがうまくできているかどうかです。オートストレッチはカブリが残っているとあぶり出しに限界が出てしまいます。カブリ処理をきちんとすること、まずはオートストレッチ相当を目標にすることだと思います。でもその後もストレッチだけで方法はまだまだあります。恒星が飽和しないようにストレッチするのもその一つです。
カブリがうまくいったらまた画像を見たいです。もしすでに今の段階でカブリも取ってあり、ストレッチもオートストレッチ程度になっているのなら、もう元画像としては限界になります。画像が限界なら撮影手法を考えるべきです。その場合は撮影時にゲインを上げてもあまり効果がない場合が多く、露光時間を伸ばすことが第一の解決策です。露光時間が延ばせない場合は上記のCBPなどが助けになるでしょう。とにかく画質を制限している一番の問題が何かをきちんと見極めて、そこを叩くことです。制限している問題を叩かない限り、他のことをやってもほとんど効果がなくもったいないです。
撮影方法の改善の前に、この間の撮影済みオリオン大星雲の画像でカブリ取りの練習をするのがいいと思います。画像からいかに情報を引き出すか、いかに画像が持っている情報を落とさないか、限界までやるつもりで取り掛かるといい練習になるのかと思いますし、仕上がりも全然違ったものになるはずです。そのための素材としてこの間のオリオン大星雲はちょうどいいのかと思います。
Samさん、いつもありがとうございます。
いずれは僕もフィルターを導入したいと思っています。でもSamさんはじめ先輩方がおっしゃるようにまずは基本を押さえたいと思います。そうしないと何をやってもうまくいかないんですよね。今回で言えば、カブリの除去になるんですね。
確かに、炙り出しはまだ不完全だと思います。これがうまくいかないと、オートストレッチもうまくいかないんですね。
データの件、今の段階でカブリも取ってあり、ストレッチもオートストレッチ程度になっている画像、たぶんないです。これから練習する中で目指していきますので、お待ちください。
あのオリオン大星雲を撮影出来ておいて良かったです。これを使って練習しまくりたいと思います。
アドバイス感謝します。これからもよろしくお願いいたします。