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【天体観測】とも座の惑星状星雲NGC2440を撮影してみた

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撮影に至る経緯

例によって、愛称に興味を持ったDSOを追っかけています。
今回は、とも座の惑星状星雲NGC2440「Albino Butterfly Nebula」。
惑星状星雲は、しばらく撮影していなかったので、ステラリウムで物色していたら、これを見つけることが出来ました。

Albino Butterflyって、そういう種類の蝶々がいるのですかね。
Albinoは、メラニンが欠乏する遺伝子疾患、という検索結果にたどり着きましたが、真っ白な蝶々をイメージしたのでしょうか。

ステラリウムによれば、他には、Burning Ember Nebula、Little Lip Nebulaとかの愛称がついています。

とにかく撮影してみなければ!

小さいな惑星状星雲(32.82″)でしたので、主焦点(714mm)での撮影に挑戦です。久しぶりですが、うまくいくでしょうか。

↓NGC2440を追尾・撮影する、ビクセン社スーパーポラリス赤道儀、ビクセン社モータードライブMD-6、SVBONY社鏡筒SV503 102ED。頑張ってます。

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撮影の経過と結果

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

主焦点による撮影なので、念入りに極軸設定を行いました。その結果なんと、設定誤差6″まで極軸を追い込むことが出来ました。
まあ、これもまぐれなんですが、我ながらすごいと思いました。

自動追尾の状況

約49分の自動追尾を行いましたが、やはり主焦点ということもあってか、少し大きめに追尾誤差が出ました。しかし、主焦点撮影としてはうまくいった方かもしれません。
画像は、トリミングして、追尾誤差を葬り去ってあります(笑)

恒星のピント合わせ

基準恒星候補となるこいぬ座プロキオンを使ってピント合わせをしました。
主焦点で撮影をする際には、延長筒が必要になります。
その時のドローチューブの繰り出し幅は約1.7cmと、備忘録に書いてあるのですが、結果として1.5cmでした。
これで、安心してAlbino Butterfly Nebulaを探して撮影することができます。
バーティノフマスクでこれだけピントを合わせたのは久しぶりでした。

基準恒星と目標天体の導入

目標天体NGC2440「Albino Butterfly Nebula」は、赤経07h41m、赤緯-18°12′にあります。
位置的にはシリウスの東にあります。
シリウス(等級-1.45、赤経06h45m、赤緯-16°43′)を基準恒星にしたかったのですが、時間的にファインダーを覗けない位置まで南西に寄っていて断念。
すると、一番近いところで見えているのは、最近登場回数の多いこいぬ座のプロキオン(等級0.40、赤経07h39m・赤緯+05°13′)です。

小さな惑星状星雲を主焦点の画角に捉えることができるかどうか、心配でしたが、意外にも2回のトライで捉えることが出来ました。
ぼーっとしているから怪しいなと思い、astrometry.netで確認したところ、ビンゴでした。

撮影の結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、FlatAideProによるカブリ補正、GIMPによる色強調・colorenhance処理
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年3月8日火曜日

露出8秒間、総スタック時間49分28秒、GAIN300、リアルタイムダーク補正使用。にて撮影しました。

GAINは、主焦点による撮影ということもあり、350も考えましたが、白飛びしてしまうのも困るので、銀河の撮影並みの300としました。
総スタック時間は、そろそろ寝る時間になっていたので、中途半端なところで中断。今考えれば、あと11分くらい頑張れたかもと後悔しています。

なかなか素敵な惑星状星雲ですね。確かに蝶々に見えます。でも鮮やかな色がついているから、Albino Butterflyではない気がします。
Little Lip Nebulaの方が合っているかも。

ちょっと拡大してみましょうか。・・・あまり細部は見えてきませんね。とにかく鮮やかで奇麗そう、というのが感想です。

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まとめ

主焦点での、NGC2440「Albino Butterfly Nebula」の導入、撮影、なかなかうまくいったので満足しています。

二度のトライで画角に導入できたことなど、我ながら素晴らしいです。

とにかく美しい惑星状星雲を見ることが出来て良かった。
また、「Albino Butterfly Nebula」のような、美しい惑星状星雲を撮影したいと思います。

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