目次
概略
小さな散開星団シリーズの11番目です。
最近になって、主力のカメラをASI462MCからASI294MCに変更し、環境が一変していることに気が付きました。
何と言っても解像度の高さです。フィルターの少しの汚れまで拾ってしまいます。
センサーサイズの広さ。満月は楽々、自動追尾のズレも少なくなりました(見かけですが)。プレアデス星団も画角に入ります(試行錯誤中)
フラットフレームをしっかり作って、各ライトフレームに正確に当てなければノイズが出ます。
等々
撮影するたびに驚くことが多いです。
今回は、小さな散開星団シリーズの第11弾です。
よーく見ないとそれとは分かりません。
今回も試行錯誤が続きます。
星の色とか、まだおかしいんですよね。
それから、初めて知ったのですが、SharpCapのカラーフォーマットでは、キャプチャーをスタートさせると、適当なものに自動的に変更されるんですね。今頃知りました。
TIFフレームを作成したので、フラットフレームもTIFベースですよね。これがPNGベースに変わってしまいます。気持ち悪いので、SharpCapの自動作成コマンドを使わずに、手動でフラットフレームを必要枚数作成しました。
フラットフレームがしっかりできれば、例の中央の光の問題が解決するはずです。
撮影と撮像に至る経過と結果
恒星のピント合わせ
今回もカペラを使ってピント合わせをしました。ピント合わせはすっかりカペラ押しになっております。↓のとおり、ピントを追い込みました。いけていると思います。
極軸設定の状況と自動追尾の状況
極軸設定はまぐれにも、設定誤差8″です。ここまでくると偶然です。
それなりに頑張ってはいるので、そこも評価してほしいですが(^-^;
自動追尾は、66分40秒行い、最初と最後でまったく見分けがつかないほど正確でした。excellentです。特に今回からフレーム当たりの露光を20秒間にしたにもかかわらず。素晴らしいです。
基準恒星と目標天体の導入
基準恒星は、ぎょしゃ座のカペラ(等級0.05、赤経05h16m、赤緯+45°59′)一択です。明るいので導入が楽だからです。
目標天体の「Twinkling Comet Cluster」の位置は、赤経07h38m、赤緯+21°34′です。少し距離がありますが、2回のトライで導入に成功しました。
撮影の結果と、撮像の経過と結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN300、20秒間のtifフレーム200枚を撮影、うち180枚(計60分)を、DeepSkyStackerでコンポジット・フラット補正
画像編集:GIMPによる色レベル調整
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年12月6日
撮影の結果
本当に小さいです。見つけて命名した人はすごいと思います。
中央に当たる光は消えたようなのですが、よく見ると手書きで円を書いたようなノイズ?が写っています。
撮像の結果
GIMPで色レベル補正(強調)
青い画像になってしまいましたが、星の集中度が良いですね。たしかにトィンクルしてます。
ちょっと満足がいきませんが、これで完成とします。
まだまだ修行が足りません。
コメント