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【天体観測】ぎょしゃ座散開星団の旅4、NGC1907の撮影に成功

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経緯

現在、ぎょしゃ座のDSOを積極的に撮影しています。
他の星座もそうなのかもしれませんが、ぎょしゃ座は特に散開星団が美しい気がするからです。
あと、管理人の家のベランダから撮影しやすいから(^-^;

そんな中で、このブログには二つのシリーズがあります。
一つ目は、ぎょしゃ座散開星団の旅。ひたすら、ぎょしゃ座の散開星団を紹介する記事のシリーズです。
二つ目は、小さな散開星団シリーズ。とてもこじんまりした散開星団を撮影したら紹介する記事のシリーズです。

今回、この二つ両方にまたがる散開星団を撮影しました。
ぎょしゃ座の散開星団NGC1907です。これは再撮影ではなく、初めての撮影となります。
なお、ぎょしゃ座の散開星団なので、シリーズとしては一つ目に決めました。
そしてこれは、2021年11月14日の話です。

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撮影結果

極軸設定

SharpCapのPolar Align機能で誤差を1′より小さくできました。SharpCapが返した結果は「Excellent」です。
いつものように、盤石の撮影環境が整いました。
そして、撮影も盤石で、撮影途中で部屋に戻って、少し横になって休んでいたら寝落ちしてしまい、総スタック時間はなんと、7936秒(2時間12分16秒)にもなりました。
それでも、追尾誤差は十分許容範囲で満足しました。
これまでも、寝落ち事件は起こっていて、その時の総スタック時間は4256秒間(70分56秒)でしたので、記録を更新しました(笑)

導入

管理人の済んでいるところはそんなに街中ではないのですが、基準恒星を探すのには少し苦労します。
ぎょしゃ座周辺の天体ですから、困った時にはカペラを選べばよいのですが、いつもカペラでは面白くありません。
カペラ以外に目を凝らしたところ、エルナト(赤経05h26m、赤緯+28°36′)を確認しました。エルナトもおなじみになりつつありますが、NGC1907(赤経05h28m、赤緯+35°19′)へは、エルナトの方が近いので、基準恒星はエルナトに決定しました。
確か、2回から3回で導入できたと思います。

↓撮影時ののエルナト

撮影結果

[撮影をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるライブスタック(リアルタイムダーク補正機能使用)
画像編集:画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し
その他:UV/IRカットフィルター使用

露出8秒間、総スタック時間7936秒間(リアルタイムダーク補正使用)、GAIN200。
GAINが低めですが、散開星団は、低めの方が良く写ることがあります。
7936秒間の追尾誤差は、ノータッチガイドで、画像の左と下にできている白い枠程度の大きさです。
赤道儀とモータードライブが頑張ってくれたおかげで追尾誤差は最小限です。
そして、長時間のライブスタックの効果で、ノイズがとても少ないです。

↓の円が散開星団の範囲です。小さいですね。

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まとめ

ぎょしゃ座散開星団の旅も第4弾まで来ました。
こうして同じ領域の天体を撮影して見比べてみるのは楽しいです。
そろそろこのシリーズも終わりかと思っていたのですが、色々調べてみると、まだまだ撮り残しがあることが分かりました。
しばらくはぎょしゃ座中心の撮影で楽しめそうです。

それから、今回の総スタック時間、驚くべき結果でした。そして追尾の精度の高さと言ったら、管理人にとっては幸せなものになりました。
あらためて、機材をいただいた、きよりんさんと、ak_uchiさんに感謝したいと思います。

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