ねらい
いつもの、りょうけん座、かみのけ座、おとめ座の天体ねらいです。
そろそろ、その空域の天体のほとんどが、赤緯微動ハンドルと三脚の干渉によって観測に支障が出るため、急いで、それらの天体を撮影しています。
しかし、かなり環境は苦しくなっていて、薄暮が終わる時間がとても遅くなっており、いざ観測開始という時には、すでに、赤緯微動ハンドルと三脚がかなり近くなっている状態です。
昨夜は、先般撮影した、M63「ひまわり銀河」の隣にある、
りょうけん座の渦巻銀河、M94を撮影することにしました。
ひまわり銀河と近かったことと、Wikipediaの写真には、立派な腕をもったM94が写っていたので、M94に決めました。
撮影結果
まず、ライブスタックが一進一退でした。
薄い雲が撮影中時折流れてきていたようで、無視されるフレームがとても多かったのです。星の数は足りていたので、時間ロスが痛かったです。
痛かったというのは、撮影を開始した時には、すでに赤緯微動ハンドルと三脚がかなり近い位置にあり、撮影時間を稼ぐために少しでもフレームの無視を避けたかったからです。
結局総撮影時間は30分程度だったところ、18分くらいしかライブスタックできませんでした。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。GIMPによるノイズ低減・明るさコントラスト調整。
撮影場所:自宅ベランダ
露出8秒間、総スタック時間1156秒間、GAIN400。
40分の総スタック時間を目指していましたが、赤緯微動ハンドルと三脚が干渉するまでの総スタック時間は18分56秒となりました。
やはりこの程度の総スタック時間では、ノイズが多くなるし、細部も分かりません。
ただし、M94について細部を観測するには、管理人の愛機では役不足だったかもしれません。
というのは、M94は渦巻銀河ですが、渦巻は確認できませんでしたから。
最近は渦巻の確認できない渦巻銀河をよく撮影します。
まとめ
例によって、追尾誤差は大きく、今の状態で40分の総スタック時間を狙ったら、画像が黒い枠でいっぱいになってしまうかもしれません。
総スタック時間20分プレーヤーに格下げの日が近い気がします。
赤緯微動ハンドルと三脚の干渉については、致し方ないところなんですが、昨夜もかなり悔しい思いをしました。
これでも購入当時としては短い方だった記憶があります。
もう少し短い赤緯微動ハンドルが中古でないだろうか。
そうしたらかなりの総スタック時間を稼げると思います。
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