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【天体観測】こと座の惑星状星雲M57「リング状星雲」を撮影してみた

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撮影に至る経緯

天文ガイドの付録ポスターに掲載されている夏のDSOの撮影制覇を目指しています。今のところ、12のDSOのうち7つを撮影しました。
どれも成功といえると思うのですが、今回、微妙な結果となりました。

レデューサー焦点撮影では小さすぎるため、今回は714mmの主焦点撮影を試みました。
結果は、露出過多で失敗だったのですが、フレームの数を少なくして何とかして成功の体を確保しました。

主焦点撮影とあって、GAINを高めにし、露出時間も1時間を確保しました。
その結果が光すぎの結果になりました。
うーん、主焦点の撮影、長焦点の撮影は難しいですね。

撮影・撮像への経過及び結果

恒星のピント合わせ

↓のように、設定しピント固定しました。因みにSharpCapのフォーカスアシスタント機能には別れを告げました。バーティノフマスクのみのピント合わせです。
SharpCapの出した結果が、実際のピントと異なることがあるからです。
で、この撮影から、バーティノフマスクのみを頼りにしていきます。
使った恒星はデネブです。

↓デネブです。ピントは合っているように見えます。

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

今回は90分の露出時間を確保するつもりでした。ですので極軸設定も念入りに行いました。
その結果、設定誤差27″まで追い込みました。excellentです。

自動追尾の状況

今回も自動追尾の精度は高く、主焦点で多少追尾誤差は目立ったものの、56分48秒の追尾に耐えてくれました。このような中途半端な追尾時間になったのは、撮影途中でリング状星雲が軒に隠れてしまったからです。

基準恒星と目標天体の導入

リング状星雲の位置は、赤経18h53m、赤緯+33°01′の位置にあります。こと座のベガのすぐ近くにあり、基準恒星はベガ(等級0.00、赤経18h36m、赤緯+38°47′)一択です。

さてここで、レデューサーを取り外し、主焦点に切り替えます。当然ピントが変わります。(これまでは、極軸設定のための仮の姿といっておきましょう)
主焦点距離714mmでベガをバーティノフマスクを目視してみます。光も迫力があります。
↓の状態でピントを固定しました。何だか微妙に合っていないような。。。

↓主焦点のベガです。周辺の恒星からして、ピントは合っていると思われます。

撮影の結果と、撮像の経過と結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN400、8秒間のフレーム480枚を撮影・うち426枚をDeepSkyStackerでコンポジット
画像編集:GIMPによる色レベル調整・ノイズ軽減
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年7月31日日曜日

撮影の結果

白飛びにストライプノイズ。残念な結果です。ヒストグラムの山は中間くらいにありましたので、問題なさそうと思ったのですが・・・
しかし、手を加えれば何とかなります。

撮像の経緯及び結果

まず、コンポジットの条件を変えて実施します。
フレーム数5枚、そのうち4枚をコンポジットします。
それに加えて色レベルを調整し、ノイズを軽減して、なんちゃってリング状星雲の出来上がりです。

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まとめ

やはり撮影しなおすべきでしょうか。そこそこの画像は出来上がったのですが、8秒間のフレーム4枚では32秒間の露出しかしていません。
8個目のDSOには惹かれますが、ここはGAIN値の研究も兼ねて、撮影しなおします。

早く撮影しないと、完全に南中してしまい、撮影がとてもしずらくなります。
次の天気の良い夜に実施します。

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