ねらい
ここしばらく、おとめ座、りょうけん座、かみのけ座の天体を重点的に撮影しています。
一昨日の夜は、おとめ座は月光で全滅状態で、昨夜も月齢14の月が、おとめ座から少し離れたところで輝いていました。
そこで、月光を避けて、かみのけ座の天体を撮影することにしました。
そして、赤緯微動ハンドルが架台に干渉しない高度の天体、かみのけ座の球状星団M53を撮影することにしました。
撮影結果
かみのけ座まで逃げても、月光の力はとても強く、最終的な画像は、ベールをかぶったようになりました。今更ながら月光恐るべし。
また、いつもの星の数問題で、昨夜は、今までに輪をかけて一進一退で、撮影時間は1時間を越えました。星の数3から5個の攻防でした。
その分、追尾誤差も大きくなりました。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。GIMPでノイズ軽減、トーンカーブ処理
撮影場所:自宅ベランダ
結局、最後は赤緯微動ハンドルが架台に干渉して終了です。30分間の総スタック時間には届きませんでした。
最近の撮影したいと思う天体は、赤緯微動ハンドルが架台に干渉してそれ以上追尾できなくなるものが多くなりました。
ですので、目盛環を逆に読んで、干渉しない側に鏡筒を回します。これが管理人には結構難しく、なかなか面倒なのです。昨夜はそこそこ赤緯微動ハンドルから架台が離れていたので、大丈夫かと思ったのですが、60分以上の撮影が痛く、結局、撮影途中で架台に干渉する結果となりました。
露出8秒間、総スタック時間1496秒間。GAIN270。
月光がなかったらもっときれいだったでしょう。頑張って撮影したのでもったいないことをしました。
まとめ
今夜は月光の影響は少なくなると思いますが、その力強さ、なめてはいけませんね。月そのものは美しいのですが、DSO撮影には、大きな障害になります。
次の月光の強い夜は、撮影はお休みにするかもしれません。
追尾誤差はそこそこ大きくなりましたが、一応、撮影前に星がほぼほぼ動かないことを確認した結果です。「ほぼほぼ」の精度だと、1時間以上の撮影となると、これくらいは追尾誤差が出てしまいますね。
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