撮影に至る経緯
天文ガイド誌の付録に掲載された11個の冬のDSOを一つずつ撮影しています。
対象は11個で、現在4つまで撮影が進んでいます。
済①かに星雲(おうし座)
済②M35(ふたご座)
③M41(おおいぬ座)
④M42オリオン大星雲(オリオン座)
⑤M45プレヤデス星団(おうし座)
⑥M46(とも座)
⑦M50(いっかくじゅう座)
済⑧M78(オリオン座)
⑨ハッブルの変光星雲(いっかくじゅう座)
済⑩コーン星雲、クリスマスツリー星団(いっかくじゅう座)
⑪NGC2477(とも座)
次の対象を考えた場合、目盛環を使った導入の必要がなく、最も撮影が手軽にできるのがオリオン大星雲です。
この頃では、公園の木立を、いい感じの時間に越えてきて、観測可能になります。
しかし、相手は難敵のオリオン大星雲。
明るすぎても暗すぎてもダメ、視直径も大きく、管理人のASI462MCの画角にぎりぎり収まるくらい。
本番の撮影の前に、試写が必要と考え、昨夜はオリオン大星雲の撮影をしました。
結果は散々なものでした・・・
撮影の経緯と結果
恒星のピント合わせ
バーティノフマスクでピント合わせをしますが、奇跡的に最初から合っていました。使った恒星はカペラです。
↓カペラです。
極軸設定
オリオン大星雲が、ASI462MCの狭い画角(2.8″型)から出ていかないように、極軸設定は慎重に行いました。
その結果、なんと、設定誤差18″まで追い込むことが出来ました。これで長時間ライブスタックが可能なはずです。
自動追尾の結果
スタック時間30分頃まではとても順調だったのですが、それ以降、転寝してしまい、次にスタック画面を見たところ、大変な追尾誤差になっていました。
結構頑張って画角導入、ホワイトバランスの設定とかしていたので、気が抜けました。
基準恒星と目標天体の導入
オリオン大星雲は、ファインダーでも楽しめる天体です。
目盛環を使うことなく、ファインダーで画角への導入が成功しました。
撮影結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×0.5レデューサー使用
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し
その他:UV/IRカットフィルター使用
撮影場所:自宅ベランダ
露出8秒間、総スタック時間3208秒(リアルタイムダーク補正使用)、GAIN200。
多段階露出の方法を試したことがない管理人、白飛びとかさせずに、撮影できるか。
などという前に、現代アートのような画像になってしまいました。
何と言っても、転寝中の出来事、何が起こったのか分かりませんが、星がまっすぐずれていったのではなく、カーブを描いてずれていったのではないかと推測されます。
昨夜は赤道儀とモータードライブが、ご機嫌斜めだったようです。
まとめ
試写は失敗に終わりました。自動追尾の誤差も、こういうものもあるんだと勉強になりました。
早く再トライをしたいですが、年末年始は忙しいし、天候も荒れるようです。
謎の撮影失敗の後は、特に再トライをしたくなります。赤道儀やモータードライブに不具合が出ているのではないかとか、ついつい考えてしまいます。
コメント