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【天体撮影】Sharpcapで次の天体の撮影に移る時の注意点(Histogramのリセット)

天体撮影に関する事項

どれだけSharpcapにこだわるのかという記事が続いています。
先日は、緑色の背景色を自然な色に炙り出しで戻せなかった話でした。

そして、今回は、上の記事でできなかったことを、もう少し突っ込んでチャレンジした話です。
上の記事と同じく、とも座散開星団NGC2527を撮影して、試しました。
結果は、やはり同じ現象が起き、今回は、自然な色のスタック画像にすることが出来ました。
しかし、根本的な原因は、実は、撮影終了時に、ヒストグラムの炙り出し効果をリセットせずに、次の新しい撮影に移っていた、ということかもしれない、という結論らしきものにも行き当たりました。

ディスプレイ広告02

不自然な色になる流れ

NGC2527導入

NGC2527を画角に導入しました。
この時、背景色は、まあまあ、宇宙空間ぽいので、このまま進めることにしました。

ライブスタック開始

スタック画面です。小豆色のようになってしまいました。どうして、フレーム画像の色と同じにならないのでしょうか。
このまま、ライブスタックを進めると、また炙り出しに失敗しそうです。
なんとかしなければ。

Auto Color Balanceボタンをクリックしてみる

ヒストグラムの右下にAuto Color Balanceボタンがあります(赤矢印部分)。
これをクリックすると一発で色をバランスさせて付けてくれます。
結果は下のとおり、あずき色から、グレーに変わりました。
管理人は、だいたいグレーの画像を撮影して炙り出しをしてきたので、これで問題なしです。
ライブスタックを再びスタートさせました。

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撮影結果

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)、GIMPで炙り出し、ノイズ軽減
撮影場所:自宅ベランダ

今回も思い切って、露出は8秒間といつも通り、総スタック時間を1800秒以上にチャレンジしました。
思った以上に追尾誤差が少なく、良い画像になりました。
黒というより、濃い青にしてみました。
しかし、1800秒間のスタックまで必要だったかどうかは、微妙なところです。前回の1200秒間の撮影とあまり変わりがないような気もします。
露出8秒間、総スタック時間1848秒、GAIN270

黒い背景だとこんな感じ↓何となく、しょぼく見えてしまいます。↑上の画像の方が星も良く見えますね。
露出8秒間、総スタック時間1976秒間

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まとめ

撮影を終えて考えてみるに、なぜ、小豆色とか緑色とか、不自然な背景色になるのか、一つの推測が成り立ちます。
今、記事作成のためにCMOSカメラをPCに接続して、Sharpcapを立ち上げて、ブラック画面をライブスタックしています。その画面がこれ↓です。
ヒストグラムの黄色の線が、昨夜炙り出しをした辺りに残っているのです。このままライブスタックに入ると、他天体の炙り出しの効果が、目標天体のスタック画像に反映されることになります。
その結果、不自然な発色になってしまいます。多分。

ということは、一連の原因は、とても間の抜けた、ヒストグラムの炙り出し効果をリセットしてライブスタックを終了させていなかった、ということになります。
こんなに頑張って検証して(それなりに)、この結論ですか!

↓リセットボタン



撮影始めにリセットするか、終了時にリセットするか、どちらかを実行すれば問題なさそうです。

この推測が正しいかどうかは、また、NGC2527で試してみたいと思います。

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