経緯
この日は、月が木星に最接近する、天体ショーの日でした。
日をまたいで、明け方3時に起きて、星が見えているのを確認して、撮影の準備を始めました。
今回の再接近、もちろん距離が接近するのではなく、見かけが接近するとのこと。
管理人のシステムでは「接近」は苦手です。
何と言っても、センサーサイズが、2.8″(5.6×3.2mm)しかなく、画角に収まらない天体ショーは、我慢しないといけません。
そこで、今回はコンパクトデジタルカメラに頼ることにしました。まあ、そこそこ写りますが、相変わらず曇り支配的な夜空、うまくいったらラッキーです。
望遠鏡を使うと、完全に単体でしか写らなくなりますが、そこも我慢です。
それでも十分楽しい。
薄明まで時間がない。焦りました。
7月20日明け方の木星、月、木星単体の画像
[撮影に使用した機器、ソフトウェア等]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用(惑星の撮影のみ使用)
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:FireCapture2.6による撮影、AutoStakkert3.1.4によるスタック
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
使用フィルター:×0.5レデューサー(月全体画像のみ使用)、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ、
撮影日時:2022年7月20水月曜日
月
前回の撮影に続いて、曇り空を通しての撮影となりました。
その割には、結構頑張りました。
画像①
高校生の頃好きだった、三連クレーターと当時呼んでいた、ハーシェル、プトレマイオス、アルフォンスが確認できます。今回は何故か目に入りました。
クラヴィウスも確認できます。
画像⓶
このくらいの欠け方が、月は一番面白いですかね。
満月は、その居住まいで主張してくる感じです。半月は、クレーターなどが細かく分かります。
木星
これも雲をとおしての撮影です。ピンあまになっていることをお許しください。
画像③
なんとか2本の表面模様がうねうねしているのが分かります。
画像④
画像③より、上手に撮影できました。南の模様も画像③よりよくわかります。
月と木星、最接近の図
明るく眩しいのが月、その右の方にあるのが木星です。コンパクトデジタルカメラによる撮影です。
雲が恨めしい。電信柱も。
まとめ
一応、月と木星のランデブー画像は押さえることができたので、所期の目的は達成しました。
月もそこそこの鮮明さを維持しました。
残念なのは木星です。やはり雲をとおしての木星は無理があるかなあ。
因みにコリメート法、試したみたんですが、今回も失敗です。アイピースとカメラの光軸が一定になりませんでした。
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