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【天体撮像】DeepSkyStackerで、恒星が紙切れ状、ドーナツ状にならなくする対処法が判明

天体撮影に関する事項
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概要

以前の記事で、カメラde遊ingさんとまいくろさんから、星像が異常である旨のコメントをいただいていました。
これについては、それまでの撮影でも発生しており、ど素人の管理人ですら放置できないと思っていました。

↓のような状況です。星団本体を拡大すると・・・

何だか不気味な生物が動き回っているようで(これはこれで何となく奇麗)、その中にドーナツ状の星が混ざっている感じです。
折角の美しい散開星団が台無しです。

さて、管理人はweb検索を開始。同じような悩みを解決した方のwebサイトを探しました。
ありました!

弊ブログで紹介したいので、リンクの許可をお願いしたところ、コメント欄に異常があるのか、何度コメントしてもはじかれてしまいます。

かなりの期間、コメントをはじかれていますので、ちょっとフライングですが、対処法と原因をテキストと画面コピーで示したいと思います。

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原因(予測)

ドーナツ状になるのは、ホットピクセル検知と除去の設定が原因のようで、DeepSkyStacker(以下DSSという)のCOSMETICタブのチェックを全部外すとよいのではないかとのことでした。
ホットピクセルの除去が、何故、ドーナツ化を生じさせるのかわかりません、
また恒星が紙切れ状になることは、結局直接の原因は分かりませんでした。

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対処法

まず、DSSで、
①Register checked pictures…をクリック
② ①をクリックすると出てくるRegister Settingのダイアログボックスの、Stacking Parameters…のボタンをクリックします。

③すると出てくる、ダイアログボックスのcosmeticタブをクリックし、
④ ④⑤のチェックボックスを外します。 これでOKをクリック。

Resultタブは、Intersection Modeをチェックします。

なお、ライトフレームのスタッキングモードの設定は、Medianにチェックを入れます。

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検証

設定を変えてコンポジットし直しました。以下その結果です。

たて座散開星団M11「わし星団」

とても美しい散開星団に様変わりしました。我ながら見とれます。ラッキーなことに恒星が紙切れ状になる問題も解決しました。

その後同じ設定で撮影したDSOをもう一つ掲載します。念押しのため。
星像は正常と思われます。

いて座の散開星団M17「オメガ星雲」(星雲を伴う散開星団)

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まとめ

対処法が分かり、正常に撮影できるようになったのは良いですが、何故、そうなるのかは不明です。
ホットピクセルを検出・除去は、オートにしておけば良いということですかね。
このチェックボックスがオンだと、マニュアルで検出・除去をすることになるので、その設定値が良くなかったとか・・・

難しいです。
とにかく、この方法を調べていただいた方、本当にありがとうございました。

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コメント

  1. カメラde遊ing より:

    COSMETICタブはそれぞれに起因するノイズを除去してくれますが、その副作用が大きく設定難しいですね。
    自分は古いミラーレスカメラを使用しているので毎回これを使用していますが、ネットの情報から検出率を1%未満に設定しています。
    これ以上では画像が顕著に眠くなるのです。
    中段にある”Test on first frame…”を押す事で現在の設定での検出率を計算してくれますからノイズ除去の必要性がある場合はここを見ながら設定値を決めるといいですよ。
    ノイズが目立たないのなら設定する必要はありません。

    なるほどこれが原因だったんですね。
    てっきりレベルや他の設定で過補正しているのかなと思っていました(^^;)

    • カメラde遊ing より:

      蛇足ですがその設定について以前書いたブログです。
      →https://camera-de-youing3.blog.jp/archives/12782083.html
      自分がメインで使う焦点距離は200~400mm程度なので参考になるか分かりません。
      sanpojinさんの焦点距離だとこの設定よりも小さな値の方が良いのかもしれませんね。
      ノイズが気になるようでしたら1%未満で納得できる設定値の目安を探ってみてくださいね。

      • sanpojin より:

        カメラde遊ingさん、ありがとうございます。

        記事を拝見しました。知識不足で理解できていないことも多いですが、DSSは、コンポジット用ソフトウェアの機能だけでなく、画像処理ソフトでもあるんだなと思いました。目から鱗です。画像が見事にフラットになっていますね。
        1%以下の攻防ですね。もっと理解出来たら、僕も撮影に生かしたいと思います。
        僕のメインの焦点距離は357mmですから、やはり低い値になるのかなと思います。

        アドバイス感謝します。ありがとうございます。

        • カメラde遊ing より:

          自分の場合、ダーク&フラットはDSSではやっていません。
          事前にRstackerというソフトで処理して、DSSではコンポジット以降の処理だけをやっています。
          自分が使っているデジカメの場合、その方がノイズが少ないからというのが理由です。
          天体用のカメラは持っていないので処理の流れが分かりませんが、ダーク&フラット処理にいくつかやり方があるのでしたら、それぞれの方法を試してみるのもいいかもしれませんよ。

          • sanpojin より:

            カメラde遊ingさん、コメントありがとうございます。

            天体用のカメラも、進め方は同じだと思います。ただ、ダーク・フラットがコンポジットと同時になっているだけで。。。
            前処理する方法があるなんて驚きました。
            他にもやり方があるのかもしれませんね。そこには着目しませんでした。リサーチしてみます。もしかすると省力化できるかも?

            アドバイス感謝します。よろしくお願いします。

    • sanpojin より:

      カメラde遊ingさん、コメントありがとうございます。

      あー、副作用なんですね。そう考えると何となく納得できます。検出率1%ですか。それくらい低い方が良いんですね。
      ふむふむ、参考になります。検出率を見ながらやってみますね。

      原因について、対物レンズに問題があったらどうしようと思ってました。DSSの設定の問題で助かりました。

      アドバイス感謝します。これからもよろしくお願いします。

  2. まいくろ より:

    画像処理沼 ドーナツ状恒星からの脱出、おめでとうございます。
    怒濤の「再処理してみた」に期待しています。

    • sanpojin より:

      まいくろさん、「おめでとう」をいただき、ありがとうございます。

      「画像処理沼ドーナツ状恒星からの脱出」(笑)
      再処理、いいですね。天気も悪いし、撮影の代わりに再処理をしてみます。
      でも、答えがあって良かったです。もしなかったらライブスタックの時代に逆戻りでした。

      アドバイス感謝します。これからもよろしくお願いします。

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