目次
再編集の経緯
管理人は銀河を撮影するのが苦手です。でも好きです。
出来上がった画像は、暗かったり、ノイズまみれだったりするのですが、最近では、そういう思い出のある銀河をかいつまんで再編集し、何とか見栄え良くしています。
今回のおおぐま座の非棒状渦巻銀河NGC2841「虎の目銀河」も、見栄えがイマイチな銀河の一つ。
今回は、虎の目銀河を見栄え良く仕上げてみたいと思います。
編集の過程と結果
[元画像の撮影に使用した機器、ソフトウェア等]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影日:2022年1月12日水曜日
元画像
まあ、可もなく不可もなく。
フラット補正
まず最初は、フラット補正です。カブリはあまりないので、必要ないかとも思いましたが、まずは基本をつぶしていきます。
FlatAideProでフラット補正画像をゲット。微妙にカブリが消えて、背景の黒さが増しました。クリアさが増したようです。
恒星無し画像の作成
虎の目銀河の元画像は、本体がとても暗いので、その暗さを引き上げるために、恒星無し画像が必要だと思いました。
FlatAideProのStarNet++で、恒星無し画像と、恒星のみ画像を分離します。
元画像、中心部が白飛びしていたんですね。なんと、はっきりとした突起が見えてきました。
驚きです。
恒星無し画像の編集(GIMPで行います)
もう少し明確な感じに、はっきりとするように、影ハイライトでshadows値を上げてやりました。
より中央の突起部分がはっきりしました。
再発したカブリを除去して、色付け
虎の目銀河の明るさを引き上げたせいで、カブリが再発しているようです。色レベルを調整して、銀河は暗く薄くならないように、カブリを除去しました。
また、色がなくて寂しいので、カラーバランスでシアンを強調してみました。
彩度調整
少し色付けしすぎた気がするので、彩度を下げました。色付けは余計だったかな(^-^;
恒星のみ画像と合成→完成
恒星のみ画像と合成して完成、、と思ったのですが、改めて元画像と比べてみました。
改めて元画像↓
比較すると、細部は見えるようになったけど、クリアさは元画像が上かもしれない。
虎の目銀河のクリアさを再現
彩度をさらに下げて、色をフラットに近づけました。
あと、背景のカブリを色レベルの調整で除去しました。
再度、恒星のみ画像と合成
こちらの方が明らかにクリアですね。何でもかんでも色を付けるものではないということか・・・
これで再編集完了です。
細部の模様の大発見がありました。
まとめ
再編集で新しい模様を発見するという体験をしたことがなかったもので、驚き、感動しました。
虎の目銀河を再編集の対象としてみてラッキーでした。
このような名作?が、管理人のライブラリーにまだあるかもしれません。
天気の悪い夜は、再編集のターゲット探しをしなければ。
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