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【天体観測】しし座3重銀河のうちM66・M65を撮影

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撮影に至る経緯

昨夜は、雲はぱらぱらと流れていましたが、薄曇りではなく、雲を縫っての撮影であれば可能な夜でした。
昨夜は何故か銀河の気分であって、以前から気になっていたのが、しし座3重銀河です。

この銀河群は、 M65 、 M66 、 NGC 3628 の3つの 渦巻銀河 から構成されています。
画角の狭い管理人のASI462MCでは3つ一度には撮影できないかもしれませんが、二つくらいなら何とかなるかもと思い、しし座3重銀河の撮影をすることに決めました。

どんな形の銀河達なのでしょうか。楽しみでした。
しかも、少し久しぶりの撮影でしたから、嬉しかったのです。

↓しし座3重銀河を追尾・撮影する、ビクセン社スーパーポラリス赤道儀、ビクセン社モータードライブMD-6、SVBONY社鏡筒SV503 102ED

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撮影の経過及び結果

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

北極星方面が曇ってしまい、SharpCapのPolarAlign機能では極軸設定が出来ませんでした。
何とか途中の残余誤差までは出せたので、その誤差に合わせたところで、(結果は見ることはできなかったですが)、その位置を極軸としました。
要するになんと、目分量です。
DSOを撮影し始めの頃は、そんなこともやっていましたが、最近1年くらいでは驚くべきことです。
こんなことで銀河の撮影などできるのでしょうか。

自動追尾の状況

管理人の心配をよそに、意外にも良い品質の自動追尾でした。35分36秒の短い自動追尾でしたが、誤差はかなり小さく、十分許容範囲でした。
そうしてみると、いつもSharpCapで設定誤差20″未満とかやっていましたが、もっと誤差があっても良いということですね。(多分)

基準空域と目標天体の導入

めぼしい星はかなり高度が上がっており、管理人の家のベランダではファインダーが覗けず、銀河の近くの星を捉えることができませんでした。
そこで、いつもの、目標天体のだいたいの位置を基準にして目盛環を設定し、そこから目標天体にジャンプする方法をとりました。

↓ここが、基準空域。赤経11h21m、赤緯-05°16’の位置です。
ここから、しし座3重銀河の一つ、M66(赤経11h20m、赤緯+12°59′)にジャンプします。
これまた目分量で、我ながら、なかなか良い位置に基準空域として陣取りました。
しし座3重銀河のM66までは2回のトライでたどり着くことが出来ました。

撮影の結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit) のヒストグラムによる炙り出し、FlatAideProによるフラット補正、GIMPによるカラーバランス調整
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年3月30日水曜日

露出8秒間、総スタック時間35分36秒、GAIN300、リアルタイムダーク補正。 にて撮影。

今回、恒星のピント合わせも極軸設定もすっ飛ばした感があります(^-^;

総スタック時間が短いのは、しし座3重銀河がかなり高度が上がっており、赤緯微動ハンドルが、赤経クラッチノブに干渉しそうになったからです。
目分量の極軸設定でここまで頑張ったので、そこは良しです。

まずは、元画像がこちら↓

↓FlatAideProによるフラット補正画像。今回あまりカブリは無かったんですね。

↓GIMPのカラーバランスでシアンを少し増やしてお化粧しました。これで完成です。写りは小さいですが、結構細部まで写ったと思います。
上がM65、下がM66。NGC3628は残念ながら画角に収まらず。

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まとめ

極軸設定もいい加減、恒星のピント合わせはやらなかった。
かなり簡略化した撮影となりましたが、何だか見事成功していい気分です。

極軸設定も、短時間のライブスタックであればそれほど追い込む必要がないことも分かりました。
それでも、これからも極軸は追い込んでしまいそうですが。

撮影が終わったと同時に、空は雲に覆われました。これも運が良かったです。
昨夜は短時間撮影の夜だったということですね。

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