経緯
管理人は赤い星雲が大好きですが、赤い星雲は広がりがあって、全体像が一つの画像に写ることはまずないです。
今回再編集した「カモメ星雲」もその一つで、頭しか写りませんでした。
しかし、再編集には、全体が写っているかどうか関係ないのと、赤い星雲は編集のし甲斐があります。
今回の再編集は、赤い星雲、いっかくじゅう座の反射星雲IC2177「カモメ星雲」としました。
どんな結果になるか楽しみでした。
再編集の経過及び結果
[元画像の撮影に使用した機器、ソフトウェア等]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 3.2 (64 bit)によるノータッチライブスタック
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影日:2022年2月11日
元画像
撮影した時は、↓の画像をGIMPで色強調して、完成としました。
↓撮影当時はこれでも十分満足したのですが、今は、少しは画像編集のスキルも上がってきており、再編集に臨みます。
フラット補正
まずは、フラット補正でカブリなどを軽減します。この元画像は、あまりカブリは無いように見えますが、一応実施します。
あまり元画像と変わりはありませんね。
恒星無し画像の作成
今回赤い色を鮮やかに出したいので、恒星無し画像を作成し、星雲部分の編集に注力しました。
FlatAideProのStarNet++を使って、恒星無し画像を作成しました。
星雲部分はかなり薄いんですね。1時間以上の総スタック時間を確保したのに。
ナローバンドフィルターとか使ってみたいなあ。
恒星無し画像の編集
今回はあまり面倒なことはしていません。トーンカーブの赤を思い切って強化しました。
ようやく顔を出した、カモメの頭。編集無しでここまで色が出ると嬉しいのですが、管理人のシステムでは無理です。
恒星のみ画像との合成
あとは、恒星のみ画像と合成するだけです。GIMPの機能を使います。
↓元画像と比べると見違えるようです。
こんなに変わりました。まあ、トーンカーブをいじっただけということもありますが。
まとめ
今回は、トーンカーブを操作するだけで良い画像が仕上がりました。
もともとノイズの少ない画像でしたから、編集も楽になるということが、最近やっとわかってきました。
したがって、撮影時の、ダーク処理とフラット処理がとても大事で、その出来によっては、最初の編集がベストになる可能性もあります。
これからは、再編集も視野に入れて、撮影のステップを確実に踏んでいきたいと思います。
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