ねらい
先般購入したASI120MC-Sの昼の使い勝手を確認するため、
曇り空ではありましたが、時折覗く青空を狙って、ASI120MC-S初めての太陽撮影を行いました。
ほんの1分間くらいの晴れ間でしたので、ねらいをつけておいてよかったです。
朝の7時からの撮影なんて画期的です。
また、太陽投影板試作品三号機が完成しました。果たして結果は?
撮影結果
木星や土星は、昨年から今年の初めまで多くの撮影を行ってきましたが、太陽の撮影は初体験です。
おまけにセンサーサイズも1/3、どこに黒点とかあるのだろうと、どきどきしましたが、ありました。端の方にありました。
しかし、ピントも合わせにくく、最初は16bitのチェックを外し、カラー画面でピント合わせをしました。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンNEWポラリス赤道儀
鏡筒:ビクセン80M(D=80mm、f=910mm、F値11.4、アクロマートオールコート)
カメラ:CMOSカメラASI120MC-S
自動追尾:MD-5(ビクセン)、
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
言い訳になりますが、雲が迫っていたので、急いで黒点の導入をした結果、中央からずれてしまいました。また、変なノイズも残ってしまいました。
しかし、記念すべき、ASI120MC-Sのファーストライトです。
まあまあじゃないですかね。
設定値も良く分からず、FireCaptureの初期値を使いました。
これはこれから場数を踏んで、感触をつかんでいきたいと思います。
今回は、 Shutter=3.186ms、Gain=24 (24%) でした。高すぎですかね。
白飛びしているような気がします。もう少し下げたら、粒粒とか見えますかね。
そもそもD=80mmで粒状斑って見えたっけ。
太陽投影板試作品3号機
久しぶりにジグソーを出して、アルミアングルを切断し、50cmのアルミアングルを取り出しました。
遮光板・投影板は、スタイロフォームを貼り付けて強化しました。
アルミアングルは、スタイロフォームに直角に切り目を入れたところに差し込み、木工用ボンドで固定。一晩、バランスがとれた形になるように壁にもたれさせておきました。
一晩経って、木工用ボンドが乾いたら、布製ガムテープでアルミアングルとの各接続部を補強。
どうしてもガムテープの力を借りないと安定しません。アングルと各板との接続部が弱いんですよね。
無残(T_T)、接眼部と、遮光板が、段ボールが破れて外れてしまったのでした。
↓ここが、段ボールから外れてしまったのです。この接続部だけはスタイロフォームで補強してなかった。そこが敗因でした。
惜しかったなあ。それなりにバランスは保てているようだったのに。
このアングルでは長すぎるだろうか。40cmくらいでも良いかもしれません。その方がバランスもとれますしね。
一度、白い紙に太陽光を写して、どのくらいの長さが適当なのか検証する必要がありそうです。
カムテープがやぼったいですが、各長辺を測ると、ほぼ同じ長さでした。ここまでたどり着きました。
もう一息で完成にこぎつけられそうです。
まとめ
ASI120MC-Sのファーストライトは無事終了。作動することを確認できました。
なお、夜の撮影も対応できることは昨夜確認済みです。撮影はできませんでしたが、SharpCapの極軸設定が出来ました。
なお、ASI120MC-SでSharpCapを使うと、GAINは最大100までになるんですね。
ASI462MCの場合、400とか普通に使っていましたが、何と連携しているのか、まだ分かりません。
とにかく、うまくいったので、夏真っ盛りになれば、休日の昼間は太陽観測がルーティーンになるでしょう。
太陽投影板は、苦戦が続いていますが、もう一息のところまで来ました。
接眼部から投影部までの適当な距離を今一度再検討して、接眼部との接続部分を強化策を考えます。
もう一息です。
コメント
直近1か月では、ごく小さな黒点しか見られなかったのに、sanpojinさんが太陽望遠鏡を
向けたらそこそこの黒点が出現するなんて・・・凄いなぁ!
まいくろさん、こんばんは。
黒点観測をお褒めいただき、とても嬉しいです。
ここ一カ月は活動控えめだったんですね。今日観測できたことはラッキーだったんですね。引きが良かったようです。
太陽は昼間しか観測できないので、週末にしか観測できませんが、充実した太陽観測をしたいと思います。
また色々と教えてくださいね。ありがとうございます。
こんにちは。
CMOS カメラのゲインですが、これは SharpCap の設定では無くカメラのドライバーに依存した設定みたいです。カメラのメーカーを違う物にかえると全く違うカメラ設定が出てきますので。
同じメーカの物でもカメラが違えばゲインの設定値は違ってくるようです。
きよりんさん、おはようございます。アドバイスありがとうございます。
なるほど、カメラのドライバーに依存しているんですね。私は故障したのかと少し気落ちしていました。これで安心できました。
MAX100のGAINにも慣れていかないといけないですね。
それから、ゲインの合わせ方の目安ですが、SharpCap などの場合、目標の天体を表示させたら
ヒストグラムを表示させて、メーターが振り切れない(90%くらい)ようにゲインを調整するのがこつです。
きよりんさん、ありがとうございます。すみません、返信が遅くなっており・・・
ヒストグラムは、メーターが振りきれないように90%くらいが適当なんですね。よくわかりました。これからはちゃんとヒストグラムを見ながら撮影します。
あ、この合わせ方は惑星や月などの明るい天体の場合で、星雲、星団などの暗い天体の場合はこの限りではありません。
きよりんさん、ありがとうございます。
これから惑星シーズンですので、90%の設定を多用しようと思います。
いつもアドバイスありがとうございます。