目次
概要
その1は、
のように、基準恒星でバローレンズを使ってピント合わせをし、そのまま目標天体へジャンプをする方法です。目標天体に到達した時には、すでにピントは合っているという考え方。
f=1428mmにもなる焦点距離で、目標天体を捉えられるのかという点が難しかったのです。
そこで、今回試してみた、その2は、きよりんさんからのアドバイスもあってチャレンジしたもので、
①基準恒星をバローレンズを装着してピントを合わせる
⓶ドローチューブの繰り出し幅を計測しておく。
③バローレンズをレデューサーに取り換える。
④目標天体を捉える。
⑤レデューサーをバローレンズに取り換える。
⑥計測していた数値でピントを合わせる。
これで、ピントの合った目標天体が画角に入っているという方法です。
これを、クリスタルボール星雲で訓練してみました。
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影:SharpCap 3.2 (64 bit)
使用フィルター:×0.5レデューサー(撮影には使用せず)、×2バローレンズ、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
実践の経過
恒星のピント合わせ
極軸設定は必須ですので、そのためのピント合わせは実行しなければなりません。
↓ポルックスでピント合わせしました。
↓ピントは合っていました。
極軸設定
長時間のライブスタックが必要と思われ、いつも以上に念入りに設定しました。
SharpCapのPolar Align機能を使って、18″まで、設定誤差を抑え込むことが出来ました。Excellent!
基準恒星のピント合わせ
ベテルギウスでピント合わせです。画角に導入して、
レデューサーを外します。そしてバローレンズに取り換えました。ここでバローレンズ画角の範囲から外れないかどうかドキドキだったのですが、何とかなりました。画角内にベテルギウスが入っています。
そしてピント合わせです。当然のことながら、ピントはズレていて、修正が必要です。
↓だいたいこのくらいで合っているでしょうか。
ドローチューブの繰り出し幅の計測
きよりんさんのお勧めにより、アナログ形式のノギスを購入しました。
↓早速ベテルギウスの計測です。
↓バーニヤ目盛の目盛りが合う部分が写真に入ってない!
数値を忘れてしまったのですが、23.8mmくらいだったかと。
これで、バロー系のピントを確保しました。あとは目標天体へ向かうだけ。
目標天体の導入
当初
バローレンズを取り外し、レデューサーに取り換えました。クリスタルボール星雲は、おうし座の惑星状星雲です。いつものように、目盛環を使って導入を試みました。
しかし、クリスタルボール星雲の高度が高すぎて、またモータードライブのクラッチノブに赤緯微動ハンドルが干渉しました。
仕方なく、鏡筒を赤経軸の東側に移動させ、一から目標天体導入をやり直しました。
このあたりで、時間を食いすぎました。
二度目
前にもやった、恒星を基準にするのではなく、場所を基準にして目標天体を目指しました。場所の赤経赤緯値astrometry.netで計測、目標天体へジャンプです。
手数はかかりましたが、何とか目標天体の導入に成功です。
中央あたりの三ツ星の真ん中がそれです。
バローレンズへの取り換え→ロスト
レデューサーを外し、バローレンズに取り換えました。そして、先ほど計測したドローチューブの繰り出し幅にセット、これで画角にクリスタルボール星雲が存在しているはずですが・・・
何も見えず、少しだけ赤緯微動ハンドルや、2倍速で東西に移動させたりしましたが、見当たらず。
GAIN400まで上げましたが、見当たらず、少しだけピントを動かしても、見つからず・・・
クリスタルボール星雲をロストしてしまいました。
まとめ
結果的にロストという結果になってしまいました。
しかし手順としては確定しました。
クリスタルボール星雲も、実験するには高度が高すぎるんですよね。
やはり暗い目標天体を、1500mm近くの焦点距離で狙うのって想像以上に難しいです。
これは、いきなり本番に臨むしかないですかね。
プチ遠征できる日が早く来ると良いのですが。
コメント
その測り方では再現性は低いように思われますが如何でしょう?
ノギスのいろいろな使い方をググった方が良いように思われますよ。
その箇所を測る事にこだわらずとも再現性を考えて測りやすいところを見易い位置で測るのが良いかと思います。
分かりにくい書き方をしてますが、工夫が大事かと思います。
カメラde遊ingさん、コメントありがとうございます。
ノギスは少し舞い上がって、勉強せずに使ってしまいました。次はきちんと調べてから使いたいと思います。その再現性がなかったために、ロストしてしまったのではないかと思います。
文章については、今読み返してみますに、主語がなかったり、自分だけが分かるような表現が使われていたり、反省すべき点があります。アドバイスありがとうございます。
今後のこともありますので、カメラde遊ingさんが読んで分かりにくかったところをお時間のある範囲で結構ですので、ご指摘いただければ幸いです。
このようなご指摘は助かります。今後ともよろしくお願いいたします。
言葉が足りずにすみません。
分かりにくい書き方というのは、自分のコメントに対してストレートに書いていないと言いたかったのですよ。
遠回しな表現でズバリこうすれば良いと書かなかったことについての事です。
自分は考えて工夫することが好きなので、こうしろとか書かれるとつまらないんですよ。
何かを参考にするにしても、そのままではなく自分なりにこの機材でこうする方が良いと考えて工夫を入れるようにしているんです。
なので↑のような表現になってしまいました(^^;)
sanpojinさんのノギスの使い方に関しても、”自分ならそこじゃなくてノギスのあの部分を使って誤差を無くす工夫をするけどなぁ”と思いましたが、それをそのまま書いたんじゃsanpojinさんがつまらないだろうなぁと・・・。
なのでそこに関しては気にしないでくださいね。
カメラde遊ingさん、コメントありがとうございます。
そういうことですか・・・僕は叱られているのかと(笑)
ストレートには書いているつもりなのですが、そのように受け取られているということは、問題があるということですので、今後気を付けたいと思います。
ノギスについては研究したいと思います。実際ピントの再現は出来なかったので、やり方を変えないといけません。
DSOのバローレンズ適用も少し疲れてきました。昨夜もクリスタルボール星雲をバローレンズで狙い、これかな、というものを捉えたのですが、クリスタルボール星雲並みの大きさの天体が画角に二つ入り、どちらが、クリスタルボール星雲なのか分からず・・・
やはりDSOへのバロー適用は難しいです。
誤解を招き不愉快な思いをさせてしまいましたm(_ _)m
いろんな考え方があるしコメントを気にしながら運営するのはつまらないです。
取捨選択していきましょう、自分は変なコメントは無視していますよ。
明らかに上から目線で小馬鹿にしてくるコメントってありますから。
今回自分のコメントがそう感じさせてしまったのは残念ですが、そういうのは気にせずすすめてください。
真意が読めないときには探りをいれたりしますが、返答がないのはただの嫌がらせですよね。
自分が楽しむための記録が何処かで誰かの役に立つこともあるぐらいの気持ちはありますが、自分のためにやっているブログなのでやりたいようにやるのが一番ですから。
長々失礼いたしました。
カメラde遊ingさん、コメントありがとうございます。
そうですね。取捨選択していきたいと思います(もともとコメント欄のさびしいブログではありますが(笑))
でも、カメラde遊ingさんのコメントをスルーするわけにはいきませんよ。いろいろとお世話になっていますしね。
これからも、何か気になったら突っ込んでくださいね。その方が助かりますし、勉強になります。
いつもアドバイス感謝です。
追伸です。
不愉快な思いはしていないので、ご承知おきください。
《勝手に割込》コメント文は短い方がスマートだけど、短いが故に誤解を招く場合がある
ので気をつけます(自戒)。
さて、問題を切り分けると、
【目的】ドローチューブの繰り出し量Xをジャスピンの位置に持っていく。
【手段】ノギスなどの目盛を参照する。
《現状》
ドローチューブ自体の1mm刻みの目盛では、ジャスピンの位置に持っていくのには不十分。
→もっと細かい目盛が必要→とりあえずノギス(0.02mmまで読み取れる)を使用する。
また、別の写真では、ノギスを手で持ってXを測っている(写っていないので想像)ようで
すが、ノギスの精度を出しておらず、ドローチューブの目盛と同程度の精度と思われます。
《解決方法の1つ》
ノギスの本尺と副尺(の爪)をそれぞれ鏡筒とドローチューブに「固定」します。
※カメラde遊ingさんに倣い、固定方法は書きません※
ジャスピンに合わせた時のノギスの目盛Yを読み取ります。ここで重要なのは、XとYを
同じ値にすることではなく、「連動していること」です。ドローチューブがどの位置にあ
ってもYさえ合わせれば、ジャスピンになる、ということです。固定の仕方が良くないと、
0.02mmの精度は期待できなくなります。また、バーティノフマスクでピントを追い込む時
と同じ向きにピントノブを回すことです(ネジのバックラッシュの影響をなくすため)。
《2つ目》
ファインダーにもう1台のCMOSカメラを付け、目標天体導入用に使用する。主鏡のカメラ
は最初から×2バローを付けてピントを合わせるだけ。あ、ノギスいらない。
ついでに。
(a)×0.5レデューサー付き、(b)f=714mmのまま、(c)×2バローレンズ付き、でF値は
2倍ずつ増加していますが、像の明るさは4分の1倍、16分の1倍、と暗くなるので露
出時間だけで調整する時は気をつけてください。(フィルム時代に×2テレプラスを使用
したので、露出を2倍にしたらフィルム1本全部露出アンダー、という経験者は語る。)
実際には露出時間とゲインの組み合わせで適正値を見つけると思いますが、「なぜこんな
に暗いのか?」と悩む時間は別のことに使うとよいと考えます。
個人的には、「×2バローレンズによるM1」を期待しています。
《割込終了》
まいくろさん、コメントありがとうございます。
ノギスを鏡筒に固定するところがポイントになるんですね。考えてみると0.02mmの精度を手持ちで出せるわけがありませんでした。甘かったです。
バローだとそんなに暗くなるんですね。半分暗くなると思い込んでいました。相当、GAINとスタック時間を増やさないといけませんね。
とにかく、ノギスを鏡筒に固定する方法、一生懸命考えます。成功した暁には、バロー焦点のM1をお届けしたいと思います。
いつもアドバイス、ありがとうございます。