目次
経緯
考案した、木星のピント合わせ方式(土星には適用するチャンスがなかった)で、先般キレのある木星の撮影が出来ました。
木星の姿にはこだわらず、少しずつピントをずらした動画を10程度撮影し、その中にピントの合ったものがあるだろうという、数打てば当たる戦略です。
そして、2022年1月2日に木星を、新ピント合わせ方式で撮影し、キレのある木星を再現しました。
土星に適用するチャンスが無くてとても残念でした。
今回、約10個の木星のファイルを並べ、どの範囲でキレのある木星となっているのか検証してみたいと思います。
検証
木星画像①
そこそこ縞模様が見える木星でピント合わせスタートです。
ここは、大赤斑は確認できますが、良い画像とは言えません。
木星画像⓶
少しずつですが、赤道帯の上の縞模様が見えるようになってきました。
しかし、まだまだ良い画像には至りません。
木星画像③
暗斑もはっきり見えるようになり、まずまずの画像になってきました。
見える縞模様も増えてきました。
木星画像④
キレのある画像まであと一歩というところです。
シーイングが悪ければこの辺りが限界かもしれません。
木星画像⑤
大赤斑の下の模様が見え始めました。かなりのディテールまで確認できるようになっています。
しかし、これで終わりではありませんでした。
木星画像⑥
暗斑がさらにくっきりし、縞模様が何本も見えるようになりました。
ここまで撮影出来れば、管理人的には合格です。
木星画像⑦
さらに詳細に分かるようになりました。大赤斑の周りも何となくわかります。
ここが一番の合格点でしょうか。
木星画像⑧
少し縞模様などが薄くなった感はありますが、まだ合格点です。
これで合格点が3回続いたいことになります。フォーカスノブ3回動かした範囲です。
木星画像⑨
まだ合格点でしょうか。かなり縞模様が薄くなってきましたが、画像を楽しめる範囲です。
合格点4回目。
木星画像⑩
ここまでくると、もう縞模様が薄すぎます。
悪い出来ではないですが、キレはなくなりました。
木星画像⑪
ほぼ木星画像①に戻った感じです。旬は過ぎました。
木星画像⑫
大赤斑は確認できます。キレのある画像が期待できるレベルといった感じでしょうか。
キレのある木星よ、さようなら。
まとめ
今回、比較的シーイングにも恵まれた面がありましたが、複数の良い画像を得ることが出来ました。
画像⑥から画像⑨までが合格点です。ピントの合う(と感じられる)範囲は思った以上に広いですね。デュアルスピードフォーカサーのフォーカスノブを少しずつ動かすという条件は付いていますが・・・。
また、12回撮影すると、だいたい6回目からキレのある画像を得ることができるという法則もあるかな?ここはもっと検証を重ねないと明言できませんが。
もう、会社から帰ると、土星は完全に自宅の屋根に隠れ、木星の高度もかなり低くなっています。三連休がありますから、プチ遠征をすることが出来れば、まだ土星にもわずかにチャンスがあるかもしれません。しかし、10個の動画ファイルを撮影するのは困難でしょう。
最後の木星の撮影を楽しむしかなさそうです。
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