目次
ねらい
先般購入した、ASI120MC-Sで、土星を撮影し、写り具合がどうか確認するものです。
木星の撮影テストは終わっており、なかなか良い発色を出していることが分かっています。
果たして土星はどのような感じでしょうか。
そして太陽投影板試作品はうまくいったでしょうか。
撮影結果
最近、昼間は曇っていても、夜に晴れるパターンがあり、昼から星見を諦めないで済むという喜ばしいことがあります。
それでも、曇りや雨の夜は多いですが・・・
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンスーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・F=714mm・F値7、EDレンズアポクロマート、一部×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラASI120MC-S
自動追尾:MD-6(ビクセン)、
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
その他:UV/IRカットフィルター使用
撮影したのは、2021年8月23日のこと。
画像①
カッシーニの空隙も確認でき、本体模様も一本位見えます。
しかし、この出来栄えは、ビクセン80Mでもできるレベルです。
もちろん管理人のピントの追い込みや明るさの設定などにも問題はありますが、まあ、普通の出来栄えと言えるでしょう。
しかし、画像ズームにも、この辺りまで耐えるので、まずまずです。
画像⓶
これは、明らかに管理人のピント追い込み不足です。それでもカッシーニの空隙がわかるのと、本体にも模様が見えるのは、SV503 102EDのなすべき業かと。
拡大するとこれくらいの見栄えになります。ASI120MC-Sは、大きな拡大には耐えることができないようです。
画像③
×2バローレンズを外すと、これくらいの大きさになります。
鑑賞するには虫眼鏡がいりますね。
星見を始めた若いころは、このように望遠鏡で見えれば嬉しい気持ちでした。
拡大はこれくらいが限界です。解像度が1.2メガピクセルというのが大きいです。それでも、カッシーニの空隙、本体模様は確認できます。
太陽投影板試作品4.1号機が完成しました
メタル系に装いを変え再出発した4号機でしたが、接眼部が外れてしまいました。
きよりんさんから、グルーガンを使うと良い旨のアドバイスをいただき、その手があったかと思い、引き出しの奥にしまってあった、100均で買ったグルーガンを引っ張り出しました。
80Mにとりつけてみる
グルーガンでアイピース取り付け部分をがちがちに遮光板にとりけました。
そして、一晩寝かせて、もう恐々、80Mの接眼部に太陽投影板のアイピース取り付け口をねじ込んでいきます。
しかし今回は、アイピース取り付け部分が外れることはありませんでした。
成功か?
やはり角度が、地面と平行になると、自重を支えられません。傾いてしまいます。そこで・・・
太陽投影板4.1号機 遮光板の補強の実施
遮光板の強度に問題の一つがあると思いました。
上の写真でも、遮光板が曲がってしまっています。
そこで、遮光板の強度を上げるために、スタイロフォームをグルーガンと接着剤、布製ガムテープで装着し、あまり重さを増やすことなく、強度を上げてみました。
その結果は?
アイピース取り付け部分が外れることはありませんでしたが、、、
やはり、自重で歪んでしまいます。
スタイロフォームを分割ではなく一枚まるっと取り付ければ、もう少し強度は出るでしょうが、それだけでは、補強として、やはり何か足りない気がします。
↓遮光板はやはり曲がっているし、
そもそも長ねじ50cmというのが長すぎて、重量オーバーになっているかもしれません。
まいくろさんにもご指摘いただいているのですが、一度白い紙等に太陽を投影してみて、管理人の納得のいく投影距離を確認した方が良いと。その方が部材も無駄になりません。
まだまだ戦いは続く・・・
まとめ
土星の撮影も問題なく行うことが出来て、太陽の撮影は、先般出来ているので、
ASI120MC-Sは今後も問題なく使えると思います。
今シーズン、まだSV503 102EDで木星・土星を本格的に撮影できていないので、落ち着けるときに、じっくり撮影してみたいと思います。
太陽投影板は、いよいよバージョン4.1まで来ました。何か有効な支えが必要です。
遮光板のみ厚さを増やすとか、筋交いをいれるとか、各ナット固定部をタイラップでぐるぐる巻きにするとか。
ここまでいろいろやってきた道、最後までやり遂げて、祝杯を上げたいと思います。
コメント
太陽投影板で工夫を楽しまれていますね。
いろいろ考えるのは良いと思いますよ。
ただ一つ、今の方法に固執するのはどうでしょうか。
自分なら他の方法を模索しますけど・・・。
このまま接着剤とか使っていってもおそらく無理ですよ。
固定力と重さのバランスが全く合っていないと感じます。
そろそろ他の固定方法を試した方が良いのでは?
もしくは金属は諦めた方がいいのでは?と思いますね。
感触が掴めているのならこのまま突き進むのも良いですし、他の方法を試すのもまた良し・・・あはは、外野がうるさいですね(^^;)
カメラde遊ingさん、アドバイスありがとうございます。
確かに今の形に少し限界を感じています。メタル系にしたのはつい最近なんですが、安定するかなあと思ったら、自重に負けてしまっている感じです。
一つはまいくろさんが言われているように、まずは投影する太陽の大きさを決めるのが先で、大きさや重さもそこから決まってくると。そうすると、長ねじはもっと短くて済む。今はそこに賭けてみようかと思っています。それが失敗したら、別の方法を考えます。
ところで、カメラde遊ingさんのプランはどんなプランですか?(ここで聞くか!)
自分ならまいくろさんが言う様にまず投影像の大きさを決めますね。
そこから必要な部材探しを始めますが、今なら3Dプリンターを使っちゃうから参考にはならないですね、というか写真にしちゃいますから(^^;
便利道具なしに投影板を作るなら雨樋用のでんでんを2つ使ってドローチューブに固定する方法を考えるかなぁ?
径が違うからどうするかな?
ギヤもあるしね・・・。
カメラde遊ingさん、ありがとうございます。
やはり、普通はそこから始めますよね。そうせずに苦しんでいる私がいるという・・・
でんでんと言われて、何のことか分からず、調べてみたら、なんか色々なことに使えそうですね。望遠鏡に装着するのに考えないといけないですが。
参考になります。
ところで3Dプリンターは自前のものなんですか?すごいですね!
やはり大きさが決まらないと、話が進まないと思います。
接眼レンズの焦点距離を20mmとして、接眼レンズ~投影板までの距離を略算してみたら、
★太陽像を直径10cmに写す時は約29cm、直径8cmに写す時は約22cm、となりました。
工作したい気持ちを抑えて、実測してください。
現在よりも小さくなる→軽くなる→変形も小さい、で一気に解決してしまうかもしれませ
んが、直感では遮光板0.8mmは薄すぎ・長ネジは重すぎなので、縮小以外にいくつか改善
が必要でしょう。
どうしても工作したい気持ちを抑えられない時は、アルミ板の代わりに100均のプラダン
(プラスチック段ボール)と両面テープをおすすめします。目が直交するように2枚貼り合
わせたら強度もまあまあですし、はさみやカッターで簡単に加工でき、大きな音も出ない
ので夜中の作業も可能です。
まいくろさん、アドバイスありがとうございます。
距離の計算、すごい。参考になります。まずは理詰めで行かないとうまくいかないですよね。距離はそこまで短くなりますか。今の投影板までは40cmですから、あと10cm短くできれば強度的にも増します。プラスチック段ボール、初めて聞きます。ためしてみます。
でも週末まで実測と100均には行けないので、まずは投影板を10cm上げてみます。もしかしたら歪みが小さくなるかも。根本的な解決ではありませんが・・・
いつもありがとうございます。
ネットで「太陽投影板 自作」で検索するといろいろ出てきますので、そちらを参考にしてみてはいかがでしょう?
きよりんさん、おはようございます。
そうですね、そのキーワードで今調べたところ、いろいろあって面白いですね。チップスターの入れ物とか、メーカーが作っているような形式にはこだわる必要がないと思いました。
アドバイスありがとうございました。これからもよろしくお願いします。