経緯
きよりんさんからいただいた、スーパーポラリス赤道儀。
昨夜はスーパーポラリス赤道儀を使った最初の観測・撮影をしました。
とは言え、すでに細部にわたりきよりんさんがチェックしてくれて送っていただいているので、テストなどというものではありません。
心配事と言えば、管理人のモータードライブの取り付け方が間違っていないかどうかくらいです。
とにかく新しい赤道儀を使えることに、わくわくしていました。
アリミゾの組み立てと、SV503 102EDを載せる
今回の、きよりんさんのスーパーポラリス赤道儀をいただけるというコメントをご覧になったak_uchiさんが、自作のアリミゾプレートを送ってくれていて、すぐに愛機SV503 102EDを載せることが出来ました。
アリミゾプレート↓
管理人は、下側からボルトを挿入するという発想になかなかたどり着けず、しばらく悩んでしまいました。
しばらくしたら気が付いたのですが、この作りなら、ナットもいらないし、飛び出る部分も最小で済みますね。
アリミゾの完成です!いよいよSV503 102EDを載せます。
望遠鏡を載せると当然大きく見えるのですが、左がNEWポラリス赤道儀。小さく見えます。
実際に使ってみると、スーパーポラリス赤道儀が大きく感じました。いよいよ撮影準備OKです。
なお、バランスウェイトはこの位置でばっちりです。NEWポラリス赤道儀は、バランスウェイトを追加しないといけませんでした。
スーパーポラリス赤道儀、たくましいマシンです。
使い勝手
特段、問題になる点はなかったのですが、赤経赤緯、それぞれの固定クランプが、NEWポラリス赤道儀とは違う位置にあり、手探りで操作できなかった点です。これは単に慣れの問題です。
あと、目標天体の導入に重要な赤緯ハンドルを、NEWポラリス赤道儀から外して追加しました。さすが同じメーカー、ぴったり取り付けられました。
あとは、三脚の弱さです。そのものではなく、きちんとホールドされていないものだから、撮影中三脚が動いてしまう恐れがあります。
きよりんさんからは、
Vixen 天体望遠鏡 アクセサリートレイ | ビクセン オンラインストア | 国内最大級の光学機器通販サイト (vixen-m.co.jp)
を推奨されています。これは購入する予定です。
初追尾、初撮影に挑戦!
正直なところ、MD-5では、モーターの回転軸と赤道儀の回転軸を継ぎ手でつなぐだけだったのですが、機械オンチな管理人としては、MD-6の取り付けに少し苦労しました。作動確認はしましたが、星から逆に遠ざかるようなことがありませんように。
天気
なんで昼間はあんなにかんかん照りで、夜になると曇るのでしょうか。
最近このパターンばかりです。
初撮影は青い雪玉星雲と決めていたのですが、DSOを撮影できるような雲の様子ではありませんでした。1等星も見えるか見えないかくらいです。
しかし、惑星ならば何とかなりました。少しだけ夜更かしをして、木星が公園の木立を越えてくるのを待ちました。
撮影結果
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセンスーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・F=714mm・F値7、EDレンズアポクロマート、×2バローレンズ使用。
カメラ:CMOSカメラASI462MC
自動追尾:MD-6(ビクセン)、
撮影及びスタック:FireCapture2.6、AutoStakkert3.1.4
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
その他:UV/IRカットフィルター使用
木星
木星は比較的、雲の薄いところにあって、ピントも合わせやすかったです。しかし、バローレンズを忘れるという失態を・・・トリミング・拡大してあります。
しみが二つも見えますね。
自動追尾は滞りなく、無事に↓の写真を撮影してくれました。
土星
言い訳をするわけではないのですが、土星は、木星以上に雲に隠れがちで、そのせいかピントがうまく合わせませんでした。デュアルスピードフォーカサーの力及ばず・・・
しかし、スーパーポラリス赤道儀は、しっかりと土星をホールドしてくれました。
D=102mmとしては若干不本意な出来です。次こそは!
まとめ
初撮影も滞りなく終わり、あとは、管理人がスーパーポラリス赤道儀の細かいところに慣れていくことです、ノブ、クランプなどの位置、赤経軸目盛の感触・・・使っていくうちに色々と覚えていけるでしょう。
実は今回、北極星の方向が雲に覆われていて、おまけにドリフト法を使うにも星が見えず、北+7°の方位にスーパーポラリス赤道儀を向けて観測に臨みました。DSOだったらボロボロな結果だったでしょう。
新しく増えた赤道儀の仲間、これからも末永く使っていきたいと思います。
コメント
こんにちは。
SP赤道儀が無事に届いたようでなによりです。標準の2.8kgウエイトで SV503 102ED がバランスするかな?と思ったんですが、なんとかバランスしたみたいですね。立派なアリミゾアダプター、これは機械加工経験のある方が作られた物ですね。わたしも職業が機械整備なのでわかります。
きよりんさん、こんばんは。いつもご訪問頂きありがとうございます。
SV503 102EDとのバランスが最高で驚き、そして感動しております。NEWポラリス赤道儀では支えきれなかったSV503 102EDを楽々と支えている感じです。バランスは最高です。
アリミゾアダプターはak_uchiさんが作られたものです。ボルト二本で固定出来て簡易でとても使いやすいです。
きよりんさんは、機械のプロなんですね。機械を自由に加工できるというのはすごい才能だと思います。もちろん努力もあったと思います。
それから三脚ですが、標準の AL90 三脚はねじれに弱い三脚で、予算がありますればビクセンのSXG-HAL130 + GP60→45AD アダプターをお勧めします。強度がまるで違います。
きよりんさん、どうもです。
今日アクセサリートレイを注文しました。これでそれなりの強度になるかなあと考えています。
三脚自体の取り換えですか。魅力的ですが、ちょっと予算が厳しいかなあ。今、ネット検索で見てきましたが、しばらく我慢して、お金がもう少し蓄積してきたら考えます。
でも三脚は大事ですよね。いずれは買い替えようと思います。
アドバイスありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
おお、スーパーポラリス、いよいよ稼働ですね。私の初めての赤道儀がスーパーポラリスでした。極軸望遠鏡がずいぶんと覗きやすいのに感動した記憶があります。
余談かもしれませんが、もしかしてこれ、アリミゾアダプターを使用せずに、直接鏡筒バンドにネジ止めできるのではありませんか?スーパーポラリスでは、一般的な使い方です。
ただ、ネジが違うと(ISOとインチネジ)うまく行かないのと、取り付け、取り外しはアリミゾの方が簡単かもしれません。
新しい赤道儀はわくわくしますよね。これからもがんばってください。
玄さん、おはようございます。ご訪問ありがとうございます。
お祝いのお言葉、ありがとうございます。
玄さんもスーパーポラリス赤道儀だったのですね。結構この機種、興奮しますよね。極軸望遠鏡をお使いでしたか。使いやすかったんですね、極望は使いにくいのもあると聞いてますから、スーパーポラリス赤道儀のは優秀だったんですね。
あー、確かに、直付けできそうです。今眺めてみましたが、ボルト穴の間隔も何とか合いそうです。気づきませんでした。
30年以上たつモデルと、最近の機種のネジ規格は違うかもしれませんね。いつか折を見て試してみたいと思います。
アドバイスありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
こんばんは。
SP赤道儀の稼働開始おめでとうございます。
お送りしたアリミゾアダプターも再び活躍の場ができたという事で、私もなんか嬉しいです^^
ぜひ使い倒してやってください。
三脚はアクセサリトレイの追加に加えて、脚上端のキャップスクリューを六角レンチで締め込むことである程度は強度(剛性)が得られるかと思います。
これでも揺れが気になるようでしたら剛性不足という事で、きよりんさんのおっしゃるように三脚の新調でしょうか。
ak_uchiさん、ありがとうございます。
お祝いのお言葉、ありがとうございます。
三脚は、この赤道儀のネックですね。
あー、あのキャップスクリューですね、締めこむことで強度が増すんですね。なるほど。やってみます。
三脚の新調、ネットでいろいろ見ていたら魅力的なものがたくさんありますね。しかし今回の新しい鏡筒のスタートからこれまで、かなりの予算オーバーでして、新調はまだ先かなあと思っています。
アドバイスありがとうございます。これからもよろしくお願いします。