ねらい
いつのまにか、天頂に近づいていた、おとめ座、かみのけ座、りょうけん座。
時間帯によっては、撮影中に鏡筒・三脚が干渉し、撮影が出来なくなる空域です。
で、最近、急いで、この空域の写真を精力的に撮り始めました。
2021年5月2日の話。
その夜は「ひまわり銀河」をまずまずよく撮れて、
調子に乗ってもうひと天体と思い、ネット情報などを調べていましたら、M60が、おとめ座銀河団の中でも大きい部類に入る楕円銀河ということで、これに決めました。
しかも、となりにNGC4647があり、一度に撮影が可能で、画像の眺めも迫力が出そうです。
撮影結果
奇麗な楕円銀河を撮影できました。楕円銀河は何となく地味な存在ですが、眺めているとその美しさ、透明感が伝わってきます。M60もそうです。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタック:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集:SharpCap 3.2 (64 bit)ヒストグラムで炙り出し。GIMPによるノイズ低減。
撮影場所:自宅ベランダ
露出8秒間、総スタック時間2400秒間、GAIN370~400。
ライブスタックは、いつものごとく星の数のせいで難航し、全体の撮影時間は一時間近くになりました。
その影響もあって、追尾誤差も大きくなり、↓のようなアングルになってしまいました。
右上に寄り添っているのが、NGC4647ですね。
まとめ
今回も、星の数と追尾誤差に悩まされた撮影になりました。
星の数を増やすには、GAINを増やす、あるいは、減らす。
IR/UVカットフィルターを使って、恒星のコントラストを上げる。
画角の広いカメラに買い替える。
大口径の鏡筒に買い替える。(集光力が増えるので、小さな星まで掴める)
色々方法があります。
CMOSカメラASI294MCは別として、口径15センチの屈折望遠鏡とか使ってみたいです。
もちろん今の赤道儀では支えられないけど、大口径の屈折望遠鏡は憧れです。
追尾誤差は、設定の問題か、モータードライブの精度の問題か、これは、北極星の見えるところに遠征しないと決着しません。
SharpCapの極軸設定機能を使って、極軸を正確に設定し、星を追尾してみる。これで、問題の所在が分かります。
しかし、このプチ遠征のハードルが高く、二の足を踏んでいます。
そうこうしているうちに、モータードライブの二倍速はお釈迦になりました。これからは8倍速を上手に使うことが求められます。
なんだか、色々な障害が増えてきましたが、何とか乗り切りたいと思います。
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