きっかけ
最近バローレンズを使うようになって、画像の感じが変わりました。
シャープ感が薄れたのです。
十分良い画像が出来ているとは思いましたが、画像処理で何か工夫ができるならと思い、Wavelet処理をもう一度、いろいろいじってみることにしました。
今さら知ったのか!というような機能がWavelet処理にはあるんですね。
その結果は
色々といじってみた結果が以下のとおりです。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、、2倍バロー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影場所:自宅ベランダ
撮影ソフトウェア FireCapture2.6 スタッキングソフトウェア AutoStakkert3.1.4
画像処理ソフトウェア RegiStax 6
木星
2020年10月5日撮影
左側:これまでよりもう一歩踏み込んだWaveret処理、右側:これまでのWaveret処理
[Wavelet処理]
左側 Layer1 Preview100、Sharpen0.15
Layer2 Preview10.4、Sharpen0.1
右側 Layer1 Preview100、Sharpen0.15
大きく踏み込んではいませんが、縞模様も明確になり、少しシャープになりました。
Layer2のPreviewは、これ以上動かすと、いわゆる写真ではなくなるので、10.4あたりで止めています。
2020年10月12日撮影
左側:これまでよりもう一歩踏み込んだWaveret処理、右側:これまでのWaveret処理
[Wavelet処理]
左側 Layer1 Preview100、Sharpen0.15
Layer2 Preview11、Sharpen0.1
右側 Layer1 Preview100、Sharpen0.15
迫力が出て、いかにも木星という感じになり、縞模様も、もくもく感が強調されて、縞模様らしくなりました。
右側の画像でも十分いけそうですが、来るべき大赤斑との出会いに向けて、強調も練習しておきます。
火星
2020年10月15日撮影
左側:これまでよりもう一歩踏み込んだWaveret処理、右側:これまでのWaveret処理
[Wavelet処理]
左側 Layer1 Preview100、Sharpen0.17
Layer2 Preview42.3、Sharpen0.1
右側 Layer1 Preview100、Sharpen0.17
見えなかった模様がたくさん見えてきました。なんで今までこの処理をしなかったんだろう。
正直なところ、シャープさがなくなったり、不自然さが出てきたりしたら嫌だったので、Wavelet処理は最小限にしていたんですが、逆にシャープになりました。
土星
左側:これまでよりもう一歩踏み込んだWaveret処理、右側:これまでのWaveret処理
[Wavelet処理]
左側 Layer1 Preview100、Sharpen0.17
Layer6 Preview4.8、Sharpen0.1
右側 Layer1 Preview100、Sharpen0.15
土星は少し控えめな方が良いと思っていましたが、右側の画像は暗すぎると思っていました。
そこで、いろいろとルーラーを動かしているうちに、Layer6で明るさが変えられることが分かりました。
ここぞという時に使えますね。
今後のWavelet処理の使い方
Wavelet処理は、撮影した画像が機械的になる気がして、必要最低限に抑えてきました。
自然な感じを求めていたというか。
しかし今回の思い付きで、Wavelet処理も使い方次第で自然にも不自然にもなると思いました。
逆に、見えない姿が見えてくるのだから、Wavelet処理をする方が自然とも言えます。
今後は、積極的に使い、眼で見えない部分をより補うべく、不自然さが出るまでぎりぎりまで活用したいと思います。
ちょっと気が付くのが遅すぎました。
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