普段なじみのない水星と、おとめ座のスピカが大接近する
9月下旬ごろ、水星と、おとめ座の1等星スピカが大接近して見えます。
しかも、0.3°(月の直径の約6割)の間隔という超大接近です。
あまり、いや、ほとんどなじみのない惑星、水星。
管理人のような小口径ユーザーには、高根の花です。
人生で一度も天体望遠鏡で、水星を見たことがありません。いや、肉眼でもないかもしれません。
内惑星は、観測への制限が多すぎますね。
日時は?
2020年9月22日が最接近の日です。
その日の日の入りが17時38分ですから、天体ショーは、そこから水星が沈むまでとなります。
したがって、日の入りから、18時過ぎくらいまでが観測の好機でしょう。
水星の高度が約5°くらいですので、これくらいの短い時間が勝負になります。
しかし、5°って、ほとんど地を這ってます。
そこまで視界が開けたところがあったら大ラッキーです。
方位は?
南南西の低空に見えます。
まさしく地平線ギリギリですね。
光度は?
スピカ、おとめ座で最も明るく、1等級です。水星はこの時期西の宵に観測でき、-0.0等。
明るい方が水星ですよー。
楽しみ方は?
水星が-0等級、スピカが1等級なので、繰り返しになりますが、明るいほうが水星です。
しかし水星観測の難しさ、高さの点と空の明るさの点でかなり見づらい。西南西の空がよく開けたところで、双眼鏡を使って観察するのが良いと思います。
もちろん、天体望遠鏡でもよいのですが、管理人のような小口径ユーザーは、どれだけ拡大しても、表面模様は見えず、満ち欠けが分かるだけです。でも、一度は観測しておかないとと思うのですが・・・
こういう天体ショーで、特に今回超大接近ですので、水星、スピカはもちろん、月も含めて、全体を楽しむのが良いでしょう。
そう考えると、賑やかで楽しそうでしょ。
管理人は、一生懸命考えても、高度5°を見える場所が思いつきません。
思いついた方は、是非観測してみてください。
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