スポンサーリンク

【天体観測】ぎょしゃ座散開星団M36「Pinwheel Cluster」を撮影してみた

星雲・星団・銀河に関する情報
ディスプレイ広告02

概略

昨年以来、2度目の撮影になります。
最近、編集にはまって頭がうにうにしていたところ、爽やかな散開星団の撮影に成功できました。
画像編集不全に陥っている時期にしては上出来です。
しかも途中で雲に見舞われたのですが、影響はほとんどありませんでした。

Pinwheelって、風車のことです。
さて、風車に見える散開星団でしょうか。
どんな形をした散開星団か楽しみです。

↓M36を追尾撮影する、ビクセン社スーパーポラリス赤道儀、ビクセン社モータードライブMD-6、SVBONY社鏡筒SV503 102ED

撮影と撮像への経過と結果

恒星のピント合わせ

いつもどおり、バーティノフマスクで追い込みました。しかし、その前の撮影のドローチューブの繰り出し幅がそのままになっていて、調整の必要はありませんでした。

極軸設定の状況と自動追尾の状況

極軸設定の状況は、ちょっと長めに撮影するつもりだったので、いつもより正確に設定しました。記録をなくしたのですが、10″台の設定誤差まで追い込みました。
自動追尾の状況は、2時間30分の自動追尾によく耐えてくれました。許容範囲のズレにとどまりました。

基準恒星と目標天体の導入

基準恒星は、M38に続き、カペラ(等級0.05、赤経05h16m、赤緯+45°59′)一択です。M36もぎょしゃ座の六角形の中にありますから。
そして、目標天体M36は、赤経05h36m、赤緯+34°08′にあります。カペラのほんの近くです。
今回も、一発で画角導入に成功しました。

↓カペラです。

撮影の結果と、撮像の経過と結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN350、15秒間のtifフレーム600枚を撮影、うち504枚(計120分6秒分)を、DeepSkyStackerでコンポジット・ダーク補正・フラット補正
画像編集:GIMPによる露出調整
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年12月14日

撮影の結果

強調無しの画像です。ショボすぎる・・・また失敗かと思いきや

撮像の経過と結果

GIMPで露出調整

GIMPで露出をかけてみたら、下のようにきらきら星の画像になりました。これで完成とします。
十字の風車に確かに見えますね。命名者ナイス!

目次に戻る▶▶

まとめ

最近珍しく、散開星団の成功作品です。
このまま続いてほしいですが、まだプレアデスの星間ガスが見えないことや、画角の中央付近に謎の光の当たる現象は残っています。
IR/UVカットフィルターに汚れがついているとか、そんなこともあるんですかね。
もっと言えば対物レンズの汚れとか・・・
先般、両方ともクリーニングしたので、それに失敗しているとか・・・
対物レンズ、フィルターともに見た目には汚れはないのですが。。。
編集沼は一生抜けられませんね。

目次に戻る▶▶

コメント

タイトルとURLをコピーしました