概略
天気予報では、完璧な晴れだったのでプチ遠征を決意しました。狙いはさんかく座銀河と惑星たち。
プチ遠征で惑星を撮影するメリットは、何と言っても、北極星方面を使って極軸を正確に合わせることができ、惑星像がズレていかない安心感があるからです。
贅沢な惑星撮影なわけですね。
ところが、北極星方面は雲で覆われており、なかなか雲が過ぎ去ってくれません。
惑星は、木星が見えておりましたが、土星は、しばらく待機したら雲が切れました。
せっかくのプチ遠征なのに、これでは、ベランダ撮影と変わりありません。
極軸を正確に合わせられないので、さんかく座銀河どころでもありません。
仕方ないので、簡易に極軸を合わせて、木星と土星のみ撮影することにしました。
火星が撮影できる時間には、空は雲に覆われておりました。
木星・土星の撮影結果
[観測・撮影に使用した機材及びソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート、×2バローレンズ使用
カメラ:CMOSカメラZWO社ASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0による撮影(90秒間)、AutoStakkert3.1.4によるスタック
画像編集:RegiStax 6でWavelet処理
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:郊外河川敷公園
撮影日時:2022年10月15日
先般購入した×3バローレンズは、色収差が強く出て、出番は無しです。寂しい・・・
2倍バローレンズに逆戻り。でも、まずまずな画像が撮影できました。
木星の撮影結果
大赤斑は見えませんが、ピントも比較的良好で、安定した撮影結果になりました。右横に見えるのはイオだと思われます。
ここに大赤斑がはまれば、完璧な木星になりますが、昨夜は見えない夜でした。
画像①
画像⓶
土星の撮影結果
カッシーニの空隙、本体模様、両方確認できます。合格点です。
もう少し暗くできると良かったと思います。ヒストグラムを見誤りました。
画像③
画像④
まとめ
本命のさんかく座銀河は、おあずけです。まだ高度がそれほどでもなく、しばらく撮影にも支障はありません。
さんかく座銀河はベランダからでも撮影できるのですが、プチ遠征先の空の暗さが貴重なのです。
惑星2つは、まずまずな結果となりました。キーとなるパーツは確認できたので、合格点の撮影結果となりました。
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