目次
撮影に至る経緯
先般、「凧星団」を撮影しました。NGC6866です。
偶然にも、同じはくちょう座内の近くに「タコ星団」(はくちょう座散開星団NGC6819「The Foxhead Cluster」)というDSOがあり、愛称を追っかけている管理人としては撮影するしかないと思いました。
同じタコでも違うタコ。しかもこんな近くに。
今度こそ動物のタコの形をしているのでしょうね?
↓タコ星団を追尾・撮影するビクセン社スーパーポラリス赤道儀、、ビクセン社モータードライブMD-6、SVBONY社SV503 102ED
撮影・撮像の経緯と結果
恒星のピント合わせ
もうすっかりお馴染みですが、バーティノフマスクと、SharpCapのフォーカスアシスタント機能を使ってピントを合わせます。まずは目分量で・・・SharpCapの支援機能を知らなければ、これでゴーサインを出していたはずですが・・・
↓結構ばらつきがあるんですね。微調整しましたが改善せず、見切り発車しました。
↓やはり、支援機能を使った方が合っていたみたいです。
↓アルクトゥルスです。
極軸設定と自動追尾の状況
極軸設定の状況
気合を入れて、設定誤差21″まで追い込んだのは良いですが、撮影結果は良くなかったのです。
そこがなんとも残念。
自動追尾の状況
極軸設定は問題なく、しかし、自動追尾がうまくいきませんでした。
この夜は(5月31日)は二つのDSOの撮影を行い、追尾誤差は、二つとも同じでした。赤道儀かモータードライブ、どちらか一方がご機嫌斜めだったのでしょう。
まあ、こういうこともあるのでしょう。
基準恒星と目標天体の導入
目標天体のタコ星団は、赤経19h41m、赤緯+40°11′に位置します。
基準恒星はデネブ(等級1.25、赤経20h41m、赤緯+45°16′)かベガ(等級0.00、赤経18h36m、赤緯+38°47′)のどちらか。
ベガが遠いようですが、デネブはまだ低空にあり、とりあえず、基準恒星はベガとしました。
導入には3回かかりました。今回色々と不調が多いです。
↓ベガです。
撮影・撮像の経過及び結果
[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN230、15秒間のフレーム120枚を撮影・DeepSkyStackerによるコンポジット(うち120枚コンポジット)・ダーク補正・フラット補正
画像編集:GIMPによる色レベル調整・明るさコントラスト調整・トーンカーブ調整、FlatAideProによるフラット補正・カブリ補正
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年5月29日日曜日
撮影の結果
大部分がカブってしまいました。いろいろとうまくいかない夜です。タコ星団は、右下の星の集まりです。
撮像の経過と結果
FlatAideProによるフラット補正
少しカブリが改善されました。それにしても目立つ・・・
何だか、タコに見えてきましたよ。
GIMPによる色レベル調節、明るさコントラスト調整、色強調→完成
とにかく色々とやってみて、フラットにしました。星の明るさや数は犠牲にしました。
繰り返しますが、タコ星団は右下の星の集まりです。
タコに見えないことは無い?いや見えない?散開星団の愛称は摩訶不思議です。
これで完成とします。
まとめ
だんだんと手動コンポジットにも慣れてきましたが、DSS(DeepSkyStacker)の設定の意味を勉強したいです。
カメラde遊ingさんが、便利な翻訳ソフトを紹介してくれました。とても便利です。
これで英語のみのソフトでもかなり理解できます。
手動コンポジットの練習も、加速が付きそうです。
今回、訪問者さまのアドバイスもあり、露出時間を従来の8秒間から15秒間に増やしてみました。クリアさ増したように思います。
やはり露出時間長めの方が有利なのですかね。ケースバイケースだとは思いますが。
これからしばらく露出は15秒間でいきたいと思います。
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