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【天体観測】はくちょう座散光星雲NGC6888「三日月星雲」を撮影。撮影中止を余儀なくされる。

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撮影に至る経緯

本当は、天文ガイド誌に掲載されているDSOをつぶしていきたかったのですが、残念ながら、出足が遅かったようで、残りのDSOは、普通の時間にはベランダから撮影できないものばかりでした。
つまり、残りのDSOはプチ遠征をして撮影していくことになります。

望遠鏡を出したは良いのですが、結局曇ってしまい、転寝をして、目が覚めたら午前0時。
晴れていました。
急いで撮影できるターゲットを物色、いつもの時間ではないので、はくちょう座が良い位置にあり、その周辺で愛称が興味のある、はくちょう座の散光星雲NGC6888「三日月星雲」を撮影することに決定しました。

極軸合わせやら導入やらはとてもうまくいったのですが、10分もしないうちにまた曇りはじめ、午前2時まで待ちましたが、雲は晴れず、そこで撮影は中止せざるを得ませんでした。
星雲に10分の露出では、ノイズだらけで、写りも薄いはずで、とても残念でした。
折角良いターゲットを見つけたのに。

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撮影・撮像の経過及び結果

恒星のピント合わせ

これ、一回目の曇りの前に行ったものです。アルクトゥルスを使いました。
最近すっかり、SharpCapのフォーカスアシスタント機能を使うようになりました。
バーティノフマスクを装着して、SharpCapの機能を立ち上げまして、調整しましたところ・・・
下のようにブルーの棒グラフに落ち着きましたので、ゴーサインを出しました。

念のため、バーティノフマスクの生の画像です。↓ピントは合っているようです。

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

一度目の曇りの前に一度設定したのですが、その後天文ガイド誌のポスター関係DSOにターゲットを何度も合わせ直したりして、いじくりまわしていたので、もう一度極軸設定をしました。
あれだけいじくりまわした割には、設定誤差は5′以内でした。そのままでも撮影に入れたかもしれません。
設定の結果は、またもやまぐれの設定誤差10″未満。excellent!

自動追尾の状況

撮影に入り7分ほどしたところで、また厚い雲が立ち込め始め、ライブスタックは中断しました。1時間ほど追尾して撮影再開を祈りましたが、祈りは届かず、そのまま撮影は中止となりました。
自動追尾は良い精度だったのに残念です。

基準恒星と目標天体の導入

三日月星雲の位置からすると、そこそこ明るい星は、はくちょう座のサドル(等級2.2、赤経20h22m、赤緯+40°15′)です。
サドル一択で、目標天体の三日月星雲(赤経20h12m、赤緯+38°21′)に向かいました。
一度のジャンプで三日月星雲に到達しました。excellent!

撮影・撮像の結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:SharpCap 4.0 (64 bit)のヒストグラムによる炙り出し、FlatAideProによるフラット補正、GIMPによる色レベル調整・ノイズ軽減・トーンカーブ調整
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年5月6日金曜日

撮影の結果

露出8秒間、総スタック時間7分20秒、GAIN300、リアルタイムダーク補正・フラット補正使用。
にて撮影となりました。
これ、1時間ライブスタックしたら、とても良い絵になったと思うのに、残念極まります。
天の川のほとりにあるので、星が満載ですが、それに紛れてノイズも満載みたいです。

撮像の経過と結果

フラット画像の作成

まずは、FlatAideProでフラット画像を作成しました。
やはり総スタック時間の短さのせいか、たいしてクリアになりません。

恒星無し画像と恒星のみ画像の作成とノイズ軽減などの編集

FlatAideProのStarNet++機能を使って、恒星無し画像と恒星のみ画像を作成しました。
おそらく、恒星無し画像にノイズがべったりついていると思い、そこに注力するために、恒星無し画像が必要でした。

やはり、こちら側にノイズが付いていました。
GIMPのノイズ軽減と、色レベルの調整で、ノイズを極力見えなくしました。
ノイズはほぼ見えなくなりましたが、本体が存在感を失いました。

↓トーンカーブ調整で本体を強調しましたが、むむ、あまり変わっていない。でもあまり変えるとノイズが復活するので嫌なのです。

恒星のみ画像と合成させて完成

恒星のみ画像を、GIMPでノイズ軽減して・・・

編集済みの恒星無し画像と合成しました。これで完成です。

↓元画像と編集済み画像と比べると、かなりすっきりしましたね。

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まとめ

何だか今回は画像編集がメインのようになってしまいました。
その画像編集では、元画像をクリアにできて良かったです。

とにかく長時間のライブスタックができなかったのが残念で仕方ないです。
このゴールデンウィーク、あまり天気には恵まれていません。
今日が最後のプチ遠征のチャンスですが、あまり天気は思わしくないようです。

SharpCapのフォーカスアシスタント機能に慣れてきたのが朗報です。
あとは、惑星や月、太陽向きの、エッジでピントを検出する機能ですが、今のところうまくいっていません。
管理人の腕の問題か、機能がこなれていないのか、とにかく、まだまだチャレンジします。

今夜は、何とか晴れてほしいです。

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