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【天体観測】プチ遠征して、「しし座の三つ子銀河」(M65、M66、NGC3628)を撮影しました。

星雲・星団・銀河に関する情報
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撮影に至る経緯

昨夜は、ゴールデンウィークで最後の遠征に適した日でした。
今日はゆっくり休めますからね。

狙いはいつもの、天文ガイド誌のポスターに掲載されている春のDSOです。
昨夜は、順番で、しし座の銀河NGC3628「ハンバーガー銀河」の撮影の番です。
ハンバーガー銀河は、しし座の三つ子銀河の一つです。
あとの二つは、M65とM66です。ハンバーガー銀河も実は撮影済み。
しかし、ハンバーガー銀河は、天候が撮影中に悪くなり、撮影は中止になっていました。

したがって、昨夜は、プチ遠征して、しし座の銀河NGC3628「ハンバーガー銀河」を撮影しました。
自宅からでは、もう屋根の向こうに行ってしまっていて撮影できないのです。
プチ遠征は楽しいので、問題はありませんが。
以下のうち赤字が撮影完了のもの
①りょうけん座M3
⓶へび座M5
③ヘルクレス座M13

④かに座M44
⑤おとめ座M104
⑥しし座M65
⑦しし座M66

⑧しし座NGC3628
⑨うみへび座M83
⑩かみのけ座NGC4565
⑪りょうけん座NGC4631-4656
↑天文ガイド誌のポスターに掲載されている春のDSO

↓しし座三つ子銀河を追尾・撮影する、ビクセン社スーパーポラリス赤道儀、ビクセン社モータードライブMD-6、SVBONY社鏡筒SV503 102ED

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撮影・撮像の経過と結果

恒星によるピント合わせ

いつものことですが、遠征すると、目新しい星でピントが合わせたくなります。
昨夜使ったのは、スピカでした。おとめ座付近の天体は、あまりなじみがないのでちょうど良いです。
SharpCapのフォーカスアシスタント機能を使って、ほぼ完璧に仕上がりました。

↓スピカです。

極軸設定と自動追尾の状況

極軸設定の状況

相手は淡い銀河ですから、1時間の総スタック時間を確保したかったです。
念入りに極軸設定を行いました。
こちらもSharpCapの極軸合わせ支援機能を、いつものように使用しました。
その結果、設定誤差は、またまぐれの設定誤差である10″未満、7″となりました。excellent!

自動追尾の状況

昨夜は無視されたフレームは無く、総スタック時間と同じく60分16秒の自動追尾となりました。
最初の30分は精度が高い追尾状況でしたが、後半で追尾誤差が出ました。
もちろん許容範囲ですが。
やはり極軸設定は、長時間使うと誤差が大きくなるのですかね。

基準恒星と目標天体の導入

しし座と言えばレグルスですので、デネボラの方が目標天体のハンバーガー銀河に近かったですが、使い慣れている方を使った方が、導入成功の確率が高いと思い、レグルス(等級1.35、赤経10h08m、赤緯+11°57′)を基準恒星にしました。

目標天体のNGC3628「ハンバーガー銀河」の位置は、赤経11h20m、赤緯+13°35″。レグルスから一っ飛びの位置です。
二度目のジャンプで画角への導入が成功しました。

↓レグルスです。

撮影及び撮像の結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI462MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)によるノータッチライブスタック
画像編集:SharpCap 4.0 (64 bit)のヒストグラムによる炙り出し、FlatAideProによるフラット補正、GIMPによる色レベル調整・彩度調整
使用フィルター:×0.5レデューサー、UV/IRカットフィルター
撮影場所:郊外の河川敷公園
撮影日:2022年5月7日土曜日

撮影の結果

露出8秒間、総スタック時間60分16秒、GAIN300、リアルタイムダーク補正・フラット補正使用。
にて撮影しました。

左上:M66、左下:M65、右下:NGC3628「ハンバーガー銀河」

ダーク・フラットの処理がうまくいっていないのか、そこそこカブリを見舞われました。
しかも右寄り下部に、謎の黒い穴・・・
結構この黒い穴にやられてしまうことがあるのですが、何なのでしょうか?
構図としては、ハンバーガー銀河単体のつもりでしたが、やはりしし座の三つ子銀河は切っても切れないだろうと思い、一つの画角に、窮屈ですが収めました。
壮観ですね。
ハンバーガー銀河は、はみ出たレタスまで写って良かったです。他の銀河も細部まで確認できます。

謎の黒い穴の中にも細かいDSOが存在します。

撮像の経過と結果

フラット画像の作成

カブっているので、FlatAideProでフラット画像を作成しました。
しかし、元画像とはあまり変化がありませんね。カブリではないのかな。

背景を暗く、色を自然な感じに→完成

何だか、ホワイトバランスに失敗しているのか、赤い色がついている気がして、GIMPで彩度を落としました。
そして、色レベルの設定で、背景を暗くして、ノイズが極力わからないようにしました。
これで完成です。

まとめ

ハンバーガー銀河のみ撮影するつもりが、結果として三つ子銀河を撮影することになり、良かったです。
画角の狭い管理人のカメラでは、滅多にこんなことはできません。
同じ画角に収めるにはかなり苦労しました。

さて、今回までの成果は、以下のとおりです。
以下のうち赤字が撮影完了のものです。
あと3個で、春のミッションがコンプリートします。

①りょうけん座M3
⓶へび座M5
③ヘルクレス座M13

④かに座M44
⑤おとめ座M104
⑥しし座M65
⑦しし座M66

⑧しし座NGC3628
⑨うみへび座M83
⑩かみのけ座NGC4565
⑪りょうけん座NGC4631-4656
↑天文ガイド誌のポスターに掲載されている春のDSO

春は駆け足で進みつつあります。急がなくては。

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