折角の土曜日の夜なのに、雨のおかげで望遠鏡が暇していました。
管理人も暇していました。
そこで今日は、記事にできる成果物がないので、色々な天体画像を平滑化して、いつもの色レベル・トーンカーブ補正した画像と比べてみようと思います。
そして、平滑化した画像が、ブログ記事上で、撮影した記録として使えるのかどうか検証したいと思います。
目次
平滑化とは
連続的なデータ処理において、他のデータよりも大きく乖離しているデータを平均化、あるいは除去することにより、合理性を保つこと、だそうです。ネットのコトバンクより。
要するにデジタルデータを画像全体としてフラットにしてしまおうということですかね。
色々と調べてみたけれど、理解できませんでした。
とにかく、画像編集には効果がありますから、やってみましょう。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)、GAIN:Middle
撮影及びスタッキングソフト:ASILive、ASILiveによるライブスタッキング
画像編集ソフト:GIMP
撮影場所:自宅ベランダ
オリオン大星雲(30秒露出、総スタック時間600秒)
色レベル・トーンカーブ補正後
これだけでも十分記録として残せるし、満足な出来です。
平滑化処理後
これが、平滑化の結果なのかという感じです。ちょっとわさわさした感じになるので、トーンカーブ補正をかけます。
トーンカーブ補正、ノイズ軽減処理後
星雲が色どりを見せました。暗黒星雲の姿も分かります。今のところオリオン大星雲は、こういう処理をしています。
おうし座NGC1647(30秒露出、総スタック時間600秒)
色レベル・トーンカーブ補正後
ちりばめられた星の様子が分かります。現実的です。
平滑化処理後
これが平滑化なのかと考えてしまう結果が出ます。これをトーンカーブ補正で見られるものにします。
トーンカーブ補正、ノイズ軽減処理後
星が泡のようになりました。これが本来の姿か、最初の画像が正しいのか、趣味に任さられるところでしょう。ちなみに左上の光は、雲か光害かどちらかです。平滑化すると、こういうのも強調されます。
おおいぬ座NGC2204(30秒露出、総スタック時間600秒)
色レベル・トーンカーブ補正後
これが普通の姿のような気がします。
平滑化処理後
こうしてみると、平たんに見える背景に濃淡があることが分かります。何故かはわかりません。
トーンカーブ補正、ノイズ軽減処理後
やはり星が泡のようになります。一番最初の画像と比べてどうでしょうか。これも面白みがあってなかなかいいかもしれません。でも少し現実味がないような・・・
おおいぬ座M41(30秒露出、総スタック時間600秒)
色レベル、トーンカーブ補正後
自然体のように思います。これ以上の処理は不要かと。。でもここはあえて、平滑化処理を行います。
平滑化処理後
トーンカーブ補正、ノイズ軽減処理後
最初の画像と比べてどうでしょうか。賑やか、華やかな感じも良い気がしますが・・・記録としてはどうか。
オリオン座NGC2112(30秒露出、総スタック時間600秒)
色レベル、トーンカーブ補正後
これだけで画像処理は十分な感じです。でも少し寂しい感じです。
平滑化処理
トーンカーブ補正、ノイズ軽減処理後
平滑化すると楽しい画像になりますね。しかし、本来残すべき画像は、最初の画像でしょうか、この画像でしょうか。
まとめ
平滑化は面白いけれど、少し、現実感がなくなる気がします。
○○を撮影しました、という時に平滑化処理したものを残していくのはどうかと。
もちろん、遊び感覚で平滑化して鑑賞するのはいいと思いますが・・・
結論としては、ブログ記事に、平滑化処理した画像は、遊びだと断ったうえでない限り、基本、撮影した記録としては使用しないこととします。
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