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【天体観測】おうし座M45「プレアデス星団」を撮影してみた。

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概略

ASI294MCを購入して、爆発的に広くなった画角を生かすDSOはないかと、ステラリウムを物色しておりました。
眼に入ったのは、プレアデス星団です。
ASI462MCしかカメラが無かった頃は、プレアデス星団を撮影したかったですが、その画角の狭さゆえに挫折を重ねました。

それでもプレアデス星団は範囲が広いですが、ASI294MCならそこそこ写るはずです。

星間ガスが写るかなあと思っていましたが、露出不足でしょう、わずかしか写りませんでした。
淡白なプレアデス星団に終わりました。

中央にはやはり光が当たりました。明るい星団なので当たらないかと思いましたが・・・
今回少し性格の違ったサンプルになるので、ない頭を絞って考えようと思います。

あとは、自動追尾、画像の見え味は、問題ありませんでした。

撮影と撮像に至る経過と結果

恒星のピント合わせ

カペラかミルファクの二択でしたが、高度があまり上がっていないカペラを、ピント合わせに使いました。基準恒星にも使うつもりでした。↓まで追い込んで、ピント固定です。

極軸設定の状況と自動追尾の状況

星間ガスを炙り出すために、長時間の露出をするつもりだったので、極軸設定は慎重に行いました。
その結果、23″まで設定誤差を追い込むことができました。意外と平凡な数値ですね。

自動追尾の状況は、若干追尾誤差があったかなという感じですが、許容範囲です。
まあ、レデューサー付けずに主焦点でやってますから。←言い訳
自動追尾時間は93分20秒。総合的に上出来です。

基準恒星と目標天体の導入

基準恒星は先に述べたとおり、ぎょしゃ座のカペラに決定していました。
アルデバランなど見えて当然なのですが、残念ながら公園の木立に遮られていました。
したがって、移動距離を妥協して、カペラ(等級0.05、赤経05h16m、赤緯+45°59′)を基準恒星に決定です。
目標天体のプレアデス星団の位置は、赤経03h47m、赤緯+24°07′です。長旅になりました。

↓カペラです

撮影の結果と、撮像に至る経過と結果

[撮影に使用した機器、ソフトウェア]
赤道儀:ビクセン社スーパーポラリス赤道儀
鏡筒:SVBONY社SV503 102ED D=102mm・f=714mm・F値7、EDアポクロマート
カメラ:ZWO社CMOSカメラASI294MC
自動追尾:ビクセン社MD-6
撮影・スタック:SharpCap 4.0 (64 bit)による撮影、GAIN480、10秒間のfitsフレーム560枚を撮影、うち504枚(計84分)を、DeepSkyStackerでコンポジット
画像編集:FlatAideProで色出し
使用フィルター:UV/IRカットフィルター
撮影場所:自宅ベランダ
撮影日:2022年12月2日

撮影の結果

垂直反転以外何もいじっていないプレアデスです。やはり星間ガスは写らなかったか・・・

撮像の結果

いつものとおりですが、FlatAideProで画像ファイルを開いて、色付けをします。
ほんの少しですが、星間ガスが写っています。
これで完成とします。
やはり強調すると光が当たるようです。
今回試しにダーク補正、フラット補正をせずにコンポジットしましたが、状況は変わりませんでした。

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まとめ

プレアデス星団の目玉である星間ガスは写りませんでした。ASI294MCの広いイメージセンサーにはもっと光が必要なのでしょう。
しかし、これ以上GAINを上げると画面が白飛びしてしまうし・・・フレート当たりの露出時間を上げるのは追尾誤差が怖い。
怖さに負けずに取り組まんといかんかな。次回は露出時間を延長してみます。

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コメント

  1. UTO より:

    フラット補正をかければ、補正されると思いますが、ちゃんと当たってるでしょうか・・?

    ×0.5倍レデューサが、理論通りに機能していたとしたら、F7→F3.5となっていたとすると、露光時間は4倍必要になります。
    それも1枚あたりの露出時間が4倍伸ばさないと、同等にはなりません。
    とはいえ、CMOSイメージセンサのウリが低読み出しノイズなので、まずは、総露出時間を4倍に伸ばすことを考えてみてください。

    FlatAideは、本来、このような周辺減光を補正するソフトなので、もうちょっと調べてみてもいいのかも?

    基本的に・・・センサーの面積が増えるほど、画素ピッチが細かくなるほど、撮影の難易度は上がっていきます。
    今回は、センサーが(急激に)大きくなったので、それに見合ったレベルアップを図っていく必要に駆られているのだと思いますが、諦めずに頑張っていきましょう。天体写真も劇的によくなると思いますので、ぜひ、楽しみながら取り組んでみてください。

    まずは、フラット補正が重要です(センサーが大きいほどシビアーになるので)から、ここから見直しをかけてみましょう。
    ついでに、FlatAideでの補正方法もマスターすれば、鬼に金棒となると思います。

    あと、ふと思ったのですが・・・カメラの取り付けに31.7mmスリーブは使ってないでしょうか?2インチのもので望遠鏡に取り付けてください。
    IRCutフィルターも2インチのものを準備して、その先は、レデューサーレンズはあった方が間違いなく良いのですが、こちらも周辺減光が大きくなるケースが多いので、まずは、現状のF7直焦点で問題解決してからの方が良いかな、と思います。
    星雲が写らない!という課題に対する解決策の一つではあるのですが・・。一番の問題はF値によるものではないと思いますので・・

    ご参考になりましたら、幸いです。

    • sanpojin より:

      UTOさん、コメント、ありがとうございます。
      あたたかい励ましのお言葉に感動しました。これからも勉強しながら楽しみながら、星見を続けていこうと思います。
      ➀フラット補正
      撮影時間の半分のフレームしか作成していませんでした。ASI462MCの時は通用しても、ASI294MCでは通用しないということですね。今はSharpCapに任せきりで作成しています。もっと知識を深めたいと思います。ここから手を付けますね。
      ➁露光時間
      4倍はおおきいですね。星が流れないか心配ですが、トライしてみようと思います。
      ③FlatAide
      今回の事象はFlatAideで解決できると思ったのですができませんでした。もう少し勉強してみます。
      ➃センサー
      大きくなると撮影の難易度が上がるんですね。僕はお気楽に考えて即便利になると思っていました。使いこなせるように経験と勉強を重ねていきたいと思います。
      ⑤スリーブ
      2インチで接眼部に接続しています。深さが浅いので毎回少しひやひや使っています。
      ⑥2インチフィルター
      なるほど、2インチのが欲しいですね。今回の問題が片付いてからということになりますが、課題として、ASI294MCに2インチのIR/UVカットフィルターとレデューサーを同時装着する方法が分かりません。おいおい考えていきます。

      応援感謝します。これからもよろしくお願いします。

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