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【天体撮影】Sharpcapのノイズリダクションで、しし座M96のスタックに成功

天体撮影に関する事項
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環境と狙い

昨夜は本当に寒かったのですが、どうにかして、Sharpcapのスタックを安定させたいと思い、ベランダに撮影基地を設置しました。気温は2℃まで下がりました。

ところで、しし座の渦巻銀河M96といえば、何度もスタックできずに残念な思いをしてきた天体です。

寒かったけれど空気は澄んでいる気がして、期待してM96を画角に導入しました。

キャプチャー画像はイマイチそうだが・・・

ぱっと見、星の数は10個を超えているような気がしますが、暗い。
これまで失敗してきたのとそんなに変わらないような・・・
↓しかし、空気が澄んでいるせいか、これまでにトライした時よりも、星ははっきりしています。

ライブスタック開始、結果は・・・

早速、ライブスタックを始めました。
GAINは300、ライブスタックのデジタルゲインは最大の×8。
それでもフレームは連続して無視され続けました。
ここは、トライアンドエラー。他にも、いろいろ設定値を試してみました。

黒レベルの閾値を徐々に増やして150にしてみましたが、効果はありません。
星の数は10個に下げましたが、効果なし。

ノイズリダクション、あまりノイズは出ていないようなのですが、5まで上げてみました。
そうしたら、なんと、スタックが始まったではありませんか!

M96初のライブスタックです(もちろん通常スタックもできたことがない)。
なんと30秒露出、総スタック時間1650秒です。無視されたフレームは相当数ありましたが、それがスタックですもんね。
自動追尾もズレはしてますが、このスタック時間でこれくらいのズレ(左隅と下部の黒い枠)なら、管理人としては十分許容範囲です。
M96も、渦巻までは無理ですが、銀河っぽく撮影できたと思います。

[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:GIMP(色レベル補正で炙り出し)
撮影場所:自宅ベランダ

実は優しいかもしれないSharpcap

Sharpcapは、スタックするフレームの敷居は高いのかもしれませんが、高い敷居を乗り越えるための装備はされていると思いました。
今回も、ノイズリダクションという機能に助けられましたから。

以前使っていたZWO社のASILiveにもノイズリダクションの機能はあったけど、ONO・FFだけの装備で、ノイズリダクションのレベルをどの程度にするかまでは設定できませんでした。

Sharpcapは、まだまだ分からないことだらけで、難しいですが、使いこなせば便利なソフトウェアであるのに違いありません。

それから、銀河への欲望がかなり強くなりました。Sharpcapがあれば、明るい銀河狙いで何とか撮影できるのではないかと。

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