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【天体撮影】程よいWavelet画像処理の数値は?

天体観測情報
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Wavelet画像処理のない天体撮影なんて今はあり得ない

今や、天体写真は、PCと、それによる画像処理無くては考えられないです。
古き良き時代の銀塩カメラを使っている方もいるのでしょうが、今のように、撮影してスタッキングして、画像処理してという時代になったから、管理人は星の世界に帰ってくることができました。

CMOSカメラで撮影、PCでWavelet画像処理、目には見えなかった情景が広がります。
これから、遠征の練習もして、火星や金星も、観測の対象にしていきたいです。
因みに管理人の愛機ビクセンNEWポラリス80Mは、もう20年以上分解されたことがありません。

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どこまでWavelet画像処理したら良い画像になるのか検証

Wavelet画像処理によって、元画像がどんな風に変化して、どこまで処理したらベストな画像になるのか調べました。
あくまでも管理人の望遠鏡で撮影した木星についてのデータなので、一般的には通用しないと思います。管理人の純粋な興味です。

撮影をした機器、パラメーター
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影場所:自宅ベランダ
撮影ソフトウェア FireCapture2.6 スタッキングソフトウェア AutoStakkert3.1.4
撮影パラメーター Diameter=44.55″、Magnitude=-2.58、CMI=258.4° CMII=258.4° CMIII=347.3° (during mid of capture)、FocalLength=900mm、Resolution=0.66″、Filename=Jup_222020.ser、
Date=290820、Start=221950.510、Mid=222020.515、End=222050.521、Duration=60.011s。、Frames captured=2280、File type=SER、Binning=no、ROI=1936×1096、ROI(Offset)=0x0、FPS (avg.)=37、Shutter=2.929ms、Gain=214 (35%)、HighSpeed=off、FPS=100 (off)、AutoGain=off、WBlue=95 (off)、
SoftwareGain=10 (off)、Gamma=1 (off)、Brightness=1 (off)、AutoExposure=off、WRed=52 (off)
USBTraffic=100 (off)、AutoHisto=75 (off)、Histogramm(min)=0。Histogramm(max)=153、Histogramm=60%、Noise(avg.deviation)=n/a、Limit=60 Seconds、Sensor temperature=39.8°C
画像処理ソフトウェア RegiStax 6

まだわからないパーメーターだらけ・・・

①Wavelet画像処理なし(スタッキングのみ)

銀塩カメラを使って天体撮影をしていたころであったら、この出来で、とても喜んでいたでしょう。
シーイングが良いときの、肉眼での見え方と同じくらいですね。
何となく縞が三本見える!とか喜んでいる若き管理人が見えます。

②Layer1 Preview34.3

よく見ると南赤道縞の乱れのようなものが見えてきました。
そして、右上のほくろのような点がはっきりしてきました。
①でもよーく見ると見えていたんですが、もし肉眼で見ていたら絶対スルーしたと思います。
まだ、もっと模様が出てきそうですね。
ここで処理をやめる人はいないのではないかと。

③Layer1 Preview70.5

北北北温帯縞(上から三番目の縞)がぼーっと見えてきているようです。
管理人が若いころは、木星で、観測できる縞は二本と決まっていました。(ほぼ)
黒い点は、ガリレオ衛星の影ですね。
そして、ガリレオ衛星も見え始めました。

④Layer1 Preview100

ソフトでシャープな優しい感じで、ノイズもなく、きれいな印象です。①の面影をまだ残しています。
三本目の縞はやはり北北北温帯縞でしょうか。
ガリレオ衛星もはっきりし始めました。
ここで満足する方もいるかもしれないですね。

⑤Layer1 Preview100、Sharpen1.2

ここから、シャープさを加えます。
ガリレオ衛星の影がはっきりしました。
Sharpen1.2を入れたせいで、まだ許容範囲ですが、少しざらつきが出てきました。
南赤道縞の下?に黒斑?がいくつか見えます。
その他にも細かい縞が見えるようです。
ここでも処理をやめる方も見えるのではないか。

⑥Layer1 Preview100、Sharpen1.4

画像処理で見えてくるものはそろそろなくなってきそうです。
引き際が近づいていますね。
不自然さの方が意識される方も多いかも。
星ファンの人以外に見せると、この小さなフォルムと模様にがっかりされます。ジュノーとかカッシーニの撮影した写真を知っている人にです。
僕からしたら大喜びですが。

⑦Layer1 Preview100、Sharpen1.6

この辺りが画像処理の上限だと思います。
ここでやめるか、⑥でやめるか、という感じでしょうかね。
管理人としては、口径80mm屈折望遠鏡でここまでできるんだぞー、って言いたいです。

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今回の検証の結果

結果として、⑥Layer1 Preview100、Sharpen1.4 が今回のベストだったと思います。
こういう検証が何の意味があるかわかりませんが、何となくやってみました。

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