目次
環境と狙い
昨夜は、気温が高く、外での作業が楽でした。
当然、天体観測も楽で、いつものように望遠鏡を出して、天体観測を始めました。
晴れてはいたようですが、星が暗く、霞がかかっているようでした。
狙いは、天体観測を楽しむこともありましたが、Sharpcapのスタックの研究も兼ねていました。
ASILiveでは、なかなかスタックできなかった天体も、試してみることにしていました。
撮影の結果
昨夜の観測の結果は、さえないものでした。
まず、Sharpcapのスタックの条件として、最低10個の星が撮影範囲上に必要です。
今回の問題は、おそらくその星の数でした。Sharpcapの操作盤には星の数が3つから7つくらいしか表示されませんでした。
昨夜狙った天体は、周りに星が少なく、といいますか、管理人の望遠鏡では、きちんと捉えられる星の数が少なく、ライブスタックが進まず、撮影を断念したものがほとんどでした。
さらに、星の数は足りていそうなのに、すべてのフレームが、ピントが合ってないようなかすみ具合だったことも、Sharpcapが星の数を少なく認識してしまう原因だったと思います。
[撮影、画像処理をした機器、ソフトウェア]
ビクセンNEWポラリス-80M、D=80mmアクロマート、F=910mm、×0.5レデューサー、CMOSカメラASI462MC、モータードライブMD-5(ビクセン)
撮影及びスタッキングソフト:SharpCap 3.2 (64 bit)で撮影・ライブスタック
画像編集ソフト:GIMP(色レベル補正で炙り出し)
撮影場所:自宅ベランダ
いっかくじゅう座散開星団NGC2244 露出30秒間 総スタック時間1200秒
でも、まず、成功した天体から。
この天体は、バラ星雲の中にありますので、もっと細かい星がちりばめられているかと思っていましたが、1200秒間も撮影した割には平凡でした。
そのあたり、空がかすんでいる証拠のような・・・
しかし、星そのものは美しいです。多少流れてしまいましたが。
オリオン座散光星雲M78 露出30秒間 総スタック時間170秒間
これは過去に撮影したことのある天体で、ライブスタックを成功させた経緯があります。
今回は、ライブスタックは170秒でスタックされなくなり、GAINやら、ノイズリダクションやら、黒レベルやらいろいろ調整しましたが、Sharpcapの操作盤には星の数は5とか、それくらいしか表示されず、Alignされませんでした。
眼で画面を見て数えると星は10個あるんですけどね。
無視されたフレームが50枚になった時点で、撤退しました。
最初はうまくいっていて、途中からスタックが止まってしまうというのは、どんなところに原因があるのでしょうか。
雲?霞?天候要因しか思いつきません。
ろくぶんぎ座銀河NGC3115スピンドル銀河 キャプチャー画像
せっかく大物を捉えたのに、残念!とても残念です。
画面上数えると星は10個あるんですが、全体的にベールがかかったような星です。
星がぼーっとした形状では、Sharpcapは星と認識してくれないようです。
10分くらいライブスタックを続けて、これもあえなく撤退です。
うみへび座NGC3242木星状星雲 キャプチャー画像
管理人の好きな惑星状星雲。
木星状星雲を夜更かしせずに普通に見ることのできる時間帯になる時期をずっと待っていました。
中央の白い球がそれです。
一発で画角にとらえたまでは良かったのですが、やはり星の数が少ないとSharpcapに言われ、あえなく撤退。しかも、キャプチャー画像には色がついていませんでした。
Sharpcap画面上は、奇麗なブルーかグリーンでした。
まとめ
失敗ばかりのブログは、書いていてもつまりません。
星が少なくてスタックされない、でも画面上で数えるとなんとか10個はあったのです。
その光が弱く、ぼーっとしていた。
その原因は、
天候?
Sharpcapのスタックの条件をクリアするには、澄んだ星空が必要ということでしょうか。
昨夜スタックできなかった天体には、再トライしたいと思います。
星が認識されないだけで、10個は存在するのですから。
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