ペルセウス座流星群とは?
流星は、宇宙に漂う塵が地球に高速でぶつかり、高温で燃えて発光する現象です。
短時間にたくさんの流星が出現する「流星群」のもとになるのは、彗星の塵です。
その残していった塵の中に、地球が突っ込むと「流星群」になります。公転する彗星の軌道上には、その塵も公転していて、彗星の軌道と地球の軌道が交差していると必ず1年に一度、ほぼ同じ日に、地球がその塵の中に突っ込みます。塵を残した彗星は流星群の母彗星といいます。
ペルセウス座流星群の母彗星は、スイフト-タットル彗星で、周期約135年で太陽の周りを楕円軌道で回っています。スイフト-タットル彗星は1992年に太陽に接近しており、現在は太陽から60億キロメートルの彼方まで遠ざかっています。
この群の特徴は、地球に衝突する速度が速いため、明るい流星が多く途中で爆発を繰り返すものもあることです。つまり夏の花火のように派手になります。
ペルセウス流星群の放射点の方角は?
放射点の方角は北東の空やや低めです。明けの明星の金星や-2等級の火星と同時に観測できるかもしれませんね。
ペルセウス座流星群のピーク時刻は?
8月12日22時から午前0時がピーク(極大時)です。ピーク時刻をはさんで、前後1日の計3日間は、1時間当たり30個以上の出現が見られます。ピーク時刻には一時間当たり50個以上の出現が見られます。
月の光は?
流星ウォッチングにとって、気がかりなのが月の明かりです。今年のペルセウス流星群においては、ピーク日13日の深夜午前0時前に、月齢22.9、下弦過ぎの月が東の地平線上に顔を出しますが、放射点が昇り、ピークが予想される22時から0時までは、月明かりのない最高の条件で観望できます。
放射点が高く昇る2時前後には月の高度も高くなりますが、ペルセウス座流星群は明るい流星が多いので、月明かりが目に入らない方向を向いて観測したら流星ウォッチングが楽しめるでしょう。
撮影は?
放射点は薄明が終わり暗くなったころに昇ってきます。月は深夜に昇ってきますから、撮影も月の出までの数時間が好機です、
カメラレンズは暗い流星にも対応できるように、なるべくF値の明るいものを使用し、ISO感度をいっぱいまで上げましょう。
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