目次
経緯
一昨日の夜、とも座の散開星団NGC2439「太矢星団」を撮影しました。
しかし、その出来栄えがどうも気に入らない。
被りを完全に落とすのは不可能だと思っているけど、少し多めに残りすぎなのではないかと思った次第です。
そこで、再編集を試みました。
再編集の流れ
今回の撮像の流れと、見直しの方法は以下のとおりです。
初期画像
何の編集もしていない画像です。少し被りが残ってしまいました。でも許容範囲ではないかと思います。
このままでも十分奇麗なのですが、色がないのが少し寂しい。
色強調画像
そこで、GIMPで、色を強調して華やかにしてみました。色は奇麗につきましたが、カブリが強調されてしまいました。
フラット画像の作成
そこで、FlatAideProで、被りの少ないフラット画像を作成しました。
しかし、あまり効果はありませんでした。そこで、FlatAideProの被り補正機能を使うことにしました。
FlatAideProで被りの状況を探る
因みにFlatAidePro内のStarNet++で星の無い背景だけの画像を作成してみました。どの程度の被りがあるのかが分かります。
↓これだけの被りがあることがわかりました。クリアさに欠けるわけです。
FlatAideProのカブリ補正機能を使ってみる
FlatAideProには、手軽に使えるカブリ補正機能があります。まずはこれを使ってみます。
かなりクリアになりました。それでもまだ、スッキリしない感じです。
妥協しようと思えばできないことはないですが・・・
さらにフラットな画像を作成
前の画像で、さらにフラット画像を作成してみました。
当たり前というべきか、ほとんど変わりがありません。これで合格が出せるレベルですが・・・
最後の手段、恒星のみ画像
いっそのこと背景をなくしてしまえば、クリアな画像が出来るはずです。
邪道ではありますが、被りやノイズがひどい場合には使える技です。
恒星無し画像を作成した時と同様、StarNet++を使います。
ねらいどおり、クリアな太矢星団ができあがりました。
元画像との比較
元画像と比較すると、そこそこ違うことが分かります。クリアさがかなり増しました。
天体写真から背景を取り去るのは、少し気が引けるのですが、最後の手段としては使えますね。
①元画像
⓶恒星のみ画像
まとめ
本当は自然な画像でうまく撮像できることが理想なのですが、どうしても美しくしたい場合には、強い画像処理が必要です。
しかし、画像処理は面白いですね。まだまだ奥深いものがありますね。
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