経緯
NEWポラリス赤道儀を太陽観測用望遠鏡にするべく、色々と資材を集めています。
昨夜は、ネイチャーショップKYOEI TOKYOさんから、 BAADER社製アストロソーラーフィルターが届きました。
アストロソーラーフィルター、要するに太陽光の減光フィルターのことです。太陽光を10万分の1まで減光します。
BAADER社さんはドイツの有名な天文機材メーカー、日本での販売は国際光器さんが行っているようです。
BAADER社さんは もちろん、国際光器さんのことはよく知らないのですが、取扱製品は多彩なんですね。これから購入する時には、国際光器さんのwebサイトも見ることにしよう。
今日は、ソーラーフィルターカバー作成までのお話です。
到着
指定どおり、19時過ぎに到着。この時間だとまず不在ということがないので、宅配便の時間指定は、いつも19時~21時とか、18時以降などにしています。昼間、到着を心待ちにするのがじれったいですが。
到着の姿。
開けると、KYOEI TOKYOさんの袋が・・・
まるで外国からのダイレクトメールのようです。バーダー社さんの製品らしいということは分かります。
次、ほぼA4判の銀色のソーラーフィルターが出てきます。写真を撮り忘れました。
ソーラーフィルターカバーを工作
国際光器さんによれば、このフィルターは絶対に対物レンズより前で使用してくださいとのことでした。
何となく、その方が安全そうだから、分かります。その点は、国際光器さんがくどいほど説明されていたので、とにかく安全上大切なのでしょう。
太陽観測は安全第一。慎重に進めます。
ということで、ビクセン80Mのフードの先端にかぶせるソーラーフィルターカバーを作成することになりました。
材料
材料はソーラーフィルターと厚紙とガムテープ。
厚紙は、ここ数カ月のSV503 102ED等の立ち上げのために色々な物を購入しており、空き箱に事欠きません。
因みにこれは、ビクセンのアタッチメントプレート(アリミゾ)の箱。
カバー作成
ビクセンの鏡筒のフードは外れます(すくなくとも80Mは)。それだけ作業が楽になります。
幅10センチくらいn帯を作ります。
内側カバー作成
ソーラーフィルターを適量かぶせ、なるべく撓み、皺がないようにガムテープで固定します。
「適量」というのは作成に失敗した場合に備えて、もう一つソーラーフィルターカバーを作成できるように、ということです。
手がふさがっていて、写真がないです。
作成要領には、多少の皺は問題ないと書いてありますが、こんな出来だけど大丈夫か?
送料も含めて4,510円なので緊張します。
これでカバー内側は完成です。
カバー外側の作成
実は、待ちきれずに内側のカバーは作成していました。そのサイズは幅6cmでした。
そこは、国際光器さんの言いつけを守らず、6cmでとおしてしまったので、外側カバーの作成では、ちゃんと、幅10cmのカバーを作りました。
フードがとり外せるのは今回とても助かりました。鏡筒についたままであれば、サイズ調整のための往復や、立ったり座ったりが大変だったでしょう。
ビクセンのアタッチメントプレートの箱は二つあるので、もう一つを使って、外側カバーを作成。
これで完成です。
望遠鏡にセットした姿
ソーラーフィルター、実物はもっと平面なんです。写真映りが悪いだけです。多分。
これで、減光対策は完了しました。厚紙とガムテープの組み合わせですから、工作下手の管理人にも割と簡単にできました。
すぐにでも試してみたいですが、何と言っても天気が悪い日々が続きます。
次は太陽投影板
太陽観測にはやはり太陽投影板が必須アイテムです。
「太陽観測をしています」と対外的に言うためにも、太陽投影板は必要です。
太陽観測のシンボルのようなものです。
天気も天気なので、昨日は家にこもって色々とググっていましたが、ある方のブログに辿り着きました。
太陽投影板の自作: 天文と科学のページ ブログ (cocolog-nifty.com)
天頂プリズムを使って、90度光を曲げたタイプにするか、最近標準になっている、天頂プリズムは使わず、ストレートの太陽光を投影するタイプにするか。
前者は工作の方法がどうして思いつかず、単品でサイズの合った部品も必要です。
で、後者なのですが、とても良いアイディアですごいなと思いました。
80Mにも鏡筒バンドがあります(アリガタ作成時、やけになって壊さなくてよかった)。
この二つを起点にしたら、なんとななりそうな・・・
まとめ
何度も言いますが、工作下手な管理人にしては今回うまくソーラーフィルターカバーを作成することが出来ました。つくづく布製のガムテープは便利です。
フィルターの強度について、どの程度なのか気になっています。葉っぱがかすっただけで切れ目が出来てしまうようでは困ります。
触ってみた感じでは、そんなに弱くはなさそうですが、まずは現場合わせです。
早く試してみたいので、早く良い天気になってほしいです。天気予報によれば、まだ今週末までは我慢しないといけないようです。
自分にとっても、豪雨で被災された皆さまにとっても。
今回管理人が被災していないのは、単なる偶然で、いつ管理人が被災してもおかしくないです。それは、これからかもしれません。
今回の豪雨で被災された皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。
コメント
またまたお節介ですみません。
作成方法の説明が以前は添付されていたように思いますが、今後はこんな感じで作られると効率的かと思います。→http://camera-de-youing2.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-3bfc14.html
もう作ったんだから今後は無いか(^^;)
カメラde遊ingさん、ありがとうございます。
お節介、大歓迎ですよ。いろいろアドバイスください(笑)
作成方法、またCADで作成していただき、ありがとうございます。
しかし、そのような立派な方法はマニュアルに記載されていません。英語のマニュアルも、日本語のマニュアルに比べれば高度な方法でしたが、カメラde遊ingさんの方法には確実に劣るものでした。ソーラーフィルターのわっかを作って、枠に接着剤でフードに固定する枠に貼り付けるという、まあ私の方法よりはいいかという感じで・・・昔はカメラde遊ingさんのようなマニュアルだったのかもしれません。
日本語のマニュアルは、フードに合った枠を作って、枠にあった大きさに切った「適量の」フィルムをかぶせ、皺にならないようにセロテープで固定するというものでした。そしてその外枠を作って完成です。日本語マニュアル方式は、皺が発生しやすいですね。
了解です、ファインダー用を作成した方が導入が楽なので、カメラde遊ingさん方式で作成したいと思います。
いつもありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
あー、でもよく読むとカメラde遊ingさんと同じ方法かも(英語版)。ソーラーフィルターを作成する過程が省略されているから分からなかった。カメラde遊ingさんのは、フィルターを作るところに説明を割いていたから。多分、変わったのは日本語のマニュアルなんでしょうね。
なーに丸と四角だけですから3分もあれば出来ます。
ブログネタにまとめるのも20分もあれば出来ますからどうってことないです。
それより、マニュアルは国際光器さんのサイトにありました。
なんか違うような気がしますが、多分これかもしかしたら他のサイトを見たのかも知れません。
自分は双眼鏡用に買ったソーラーフィルターを参考にしましたが、概ね、ブログで書いたような構造です。(実際はもうちょっと強化してあります、3DCADで書いたのはちょっと簡略化してあります)
カメラde遊ingさん、こんばんは。
私も今、国際光器さんのサイトで作り方を見てきましたが、同封されていた日本語のマニュアルと、ほぼ同じ作り方でしたね。これだと確かにソーラーフィルターに無駄が出ちゃうんですよね。
今、ファインダー用のソーラーフィルターを作りました。カメラde遊ingさん方式です。接着剤が乾くのを待っているところです。
明日は会社ですが、朝日をソーラーフィルターで見たいなあと思っています。晴れていれば、ですが。
星見が出来なくて、梅雨の時みたいに、また気分が悪くなってきました。
フィルターを強化したんですか?二重にすると、何も見えなくなりそうですが・・・
フィルター1枚を2枚のボール紙で作った円形枠で挟んだという意味です。
望遠鏡に被せる枠もボール紙2枚を互い違いに貼り合わせて頑丈な枠になっています。
未だに型崩れもせず使えていますよ。
以前書いていたブログでは作り方の詳細を載せていたと思うんですが、運営側のサービス終了で消えちゃったんですよ。
カメラde遊ingさん、おはようございます。
なるほど、円筒形を強化したんですね、高い違いに作るなんてすごいアイディアです。相当頑丈になりましたね。やはり一度手をかけておくと、長持ちしますね。
ブログのサービス中止が残念です。
作る過程のは消えてしまったけど、作った物はその後のブログでチョロッと紹介しています。
→http://camera-de-youing.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/vixen-vmc95l-06.html
今ならもうちょっとうまく作れると思うんですが、当時は工作も初心者でしたからこんなモノかな?
これは、素晴らしい出来栄えではないですか!皺もよっていないし。これが本当のソーラーフィルターですね!これは初心者のレベルじゃないです。